SONY MDR-1A用 4.4 5極プラグ-3.5 4極プラグ【hpcs_03_bl43s_120】

onsoの名前は知っていたが、使ったことはなかった。

たまたまe☆イヤホンさんの中古で(笑)、本品を見つけてお試しで購入。

結論から言えば、残念の一言しかない。

(ちなみに中古なのでエイジングは済んでいると判断)

比較対象は、

・SONY MUC-S12NB1

・SONY MDR-1AM2付属バランスケーブル

だが、安価(税込2530円・現在は欠品)な用品扱いの

付属バランスケーブルとも全く勝負にならず、

本品を使う意義や理由は、どこをどう押しても出てこない。

試聴は、DAP(HiBY R3Ⅱ)と

仕事場の机上に置いている

DAC(FOSTEX HP-A4BL・Fiio変換アダプター使用)の

両方で行った。

曲は、ちょっと意地悪な選択だが、

・Fantasy(Earth, Wind & Fire/All N'All)

・Dixie Chicken( Little Feat/同名)

・Peter Gunn(Henry Mancini/シングル)

(いずれもハイレゾ音源)

とにかく、本品は圧倒的に立体感・奥行きが感じられない。

解像感はあるが、全域で平板。分離感やキレに全く劣る。

低域は非常に良く出る。

てかボンボンと出過ぎであり、

これが全体のバランスの悪さを

輪をかけて崩す一因でもある。

中高域、とくにボーカルやコーラスは前面に出てこず

埋もれてしまう。

自分はベース弾きなのでベースラインを重視(聴)するが、

音量こそあれど、Dixie Chickenの冒頭など心底ガッカリ。

かと言って中高域が良いワケでもなく、

たとえばPeter Gunn入りのハイハットの刻みは

分離感に乏しい上、

ベースとホーンが出てくると、

あっさり埋没してしまう。

対して純正は、安価な付属ケーブルでも

各パートが各々シッカリと聴こえた上で、

全体のバランスがとれており、

だからこそアーティストやエンジニアが

意図した曲の組立がよく分かる。

本品で聴いた直後に純正を聴くと、

一気に「音」が「音楽」になり、

清々しささえ感じた(笑)。

まぁ、お出かけ用のボロいMDR-1Aごときで

マジになっても仕方ないけどさ(笑)。

ちなみに、MUC-S12NB1の定価は税込1万5268円、

本品は税込9900円なので、

この両者の比較なら仕方ないかもしれないが、

税込2530円の付属ケーブル(補修品としての価格)に

完敗しては、話になりまへん。

ま、純正がいちばんということ。

開発コストも手間も、

サードパーティとは比較にならないほど

かけているだろうから。