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2015/11/14

皆さんおはこんばんちはー(。・ω・)ノ゙
e☆イヤホンのりょう太です!
【この記事は前編です】
Mojoの運用および音質は後編にて!
今、注目されすぎて穴があきそうなアイテム、それは…
CHORD Mojo
先日、使い方に関するちょっとした注意点も記事にしております。
◼リンク:圧倒的高出力!注意も必要?発売間近、CHORD Mojoを使ってみてわかること | eイヤホンのブログ
Mojoの注目すべきポイント!
① 同社のHugo(約25万円)に勝るとも劣らない性能
② PCもスマホもハイレゾDAPも繋がる豊富なデジタル入力
③ 800Ω対応の圧倒的高出力
④ 溢れすぎる遊び心
「Mojoってなんでそんなに注目度高いの?」
「Mojoがすごい気になって眠れない」
どちらの御仁も、どうぞじっくりとこの記事を読んでいただければと思います。
ちょっと長いですがなるべく要点をおさえて、購入後に読み返しても無駄にならない内容にしたいと思います。
上の注目ポイントを順に紹介していきますので必要な箇所をお読みくださいませ。
① 同社のHugo(約25万円)に勝るとも劣らない性能
CHORDの伝説的DAコンバーター「DAC64」誕生から20年目のアニバーサリーモデルとして誕生したHugoポタアンと呼べる製品としては、究極的な域にまで達したと言えるHugo。非常に高性能かつ高音質ながら、サイズも比例して大型化してしまったのが唯一の欠点とも言える製品でした。
◼リンク:【きいてみた】ポータブル最高音質!? CHORD Hugoをきいてみた | eイヤホンのブログ
そんなHugoに対し、後発のMojoは…
Chord Electronics の伝説的D/A コンバーター「DAC64」から、20 年目のアニバーサリーモデルとして誕生したモバイルUSB DAC「Hugo」。その世界的評価を受けて新たにスタートした、Chord の更なる挑戦が今ここに結実しました。独自のアルゴリズムをインストールしたXilinx(ザイリンクス) 社 新世代Artix7 FPGA によるD/A 変換は、PCM 最大768kHz/32bit、及びDSD256(11.2MHz/1bit)のネイティブ再生をサポート。そして最大800Ωのヘッドホンもドライブできるその駆動力。Hugo の血脈を受け継ぎ、進化を果たしたモバイルUSB DAC「Mojo」は、最先端のリファレンスクオリティサウンドを提供します。
Hugoの約1/4の価格、約半分のサイズになったMojo。実はほぼ同等、いや部分的にはHugoをも超えたスペックを持ち合わせています。
具体的にはDAC部分なのですが、HugoがPCM384kHz/32bitまで、DSD128までの対応となっているのに対し、MojoはPCM768kHz/32bitまで、DSD256まで対応しています。
デジタル部分は後発品の方が確実に有利なので当然と言えば当然なのですが、単純に価格差を考えればDACとしてのコスパは完全にMojoの方が上であると断言できます。
もちろんMojoが全面的に優れているわけではありません。小型化、簡素化のためにオミットされた要素もあります。Hugoに搭載されていた標準端子のヘッドホン出力、RCAアンバランスのステレオ出力、クロスフェード・フィルター機能、Bluetooth機能などはMojoには搭載されていません。よりモバイルライクにするため、ユーザーが「なくてもいいかな」と思う要素を取っ払ったようなものでしょうか。
② PCもスマホもハイレゾDAPも繋がる豊富なデジタル入力
Mojoの入力は三系統。Mojoはデジタル入力しか備えていません。もし、あなたがアナログ入力を備えた純粋なアンプを探しているならMojoは相応しくありません。
▼Mojoの入力系統
・USB(micro-B)
・同軸デジタル(3.5mm)
・光デジタル(角形)
▼Mojoと接続できるもの
・パソコン(Win/Mac)
・iPhone/iPod/iPad
・Androidデバイス
・SONY Walkman
・光/同軸出力可能なDAPなど
Mojoはバッテリーを搭載しています。つまりポタアンとしての運用ができます。
パソコンとはUSBケーブルで、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスとはAppleのUSB-LightningカメラアダプタとUSBケーブルを介して、AndroidデバイスとはUSBホストケーブル(OTGケーブル)で、デジタル接続が可能なSONY Walkmanとは専用の変換アダプタ(WMC-NWH10)とUSBケーブルを介して、光デジタルや同軸デジタルの出力機能を備えたDAPなどとは対応するデジタルケーブルを用意すれば接続可能です。
三系統のデジタル入力でこんなにたくさんのものと接続が可能なMojo。デジタル機器と日常的に接する生活をしている方なら1〜2個は該当する製品を持っているのではないでしょうか。
③ 800Ω対応の圧倒的高出力
Mojoにはヘッドホン出力が二つ。アンバランス/バランスではなく、同時に二つ出力できるだけの端子です。MojoのDACとしての優秀さはなんとなくわかっていただけたと思いますが、ポタアンとして使う以上はアンプの性能も気になるところ。
Mojoは公称でインピーダンス800Ωのヘッドホンも鳴らせるぜ!ということになっています。800Ωって…あったっけ…?ってくらいすごいハイインピーダンスなヘッドホンも鳴らせると豪語しています。一般的にすごーくインピーダンスが高いもので600Ωぐらいなので、それを軽く超えたものも鳴らせると謳っています。
また、出力インピーダンスも0.075Ωと1Ωを切った数値。高出力ということになります。出力レベルは35mW(600Ω)。サイズからは考えられない高出力です。
CHORD=DACのイメージが強いですが、とんでもないアンプを搭載しています。
そして二つ搭載されたヘッドホン出力。「リア充機能かよ!」とお嘆きの方、物は考えようです。インピーダンスと感度が近い同士のイヤホン/ヘッドホンを同時に聞き比べる時にうってつけの機能じゃないですか!ね!
④ 溢れすぎる遊び心
「光るぞ!」これ、最高の遊び心だと思うのです。
むしろこの光る機能が購入動機でも良いくらいな気も…いやそれは言い過ぎでしょうか。
この状態を見て「怒ってる」と思うのはなぜでしょう…。Mojoについている三つの光る丸い物体、これは右から電源ボタン、ボリュームプラスボタン、ボリュームマイナスボタンとなっています。
LEDの色の違いは、Mojoが今どういう状態かを簡易的に表しているのですが
電源ボタンの色:入力サンプルレート
ボリュームボタンの色:ボリュームの上がり具合
こんな感じです。
サンプルレートの色分けは10段階。例えばさっきの真っ赤な状態だと、再生されている楽曲のサンプルレートは44.1kHzということになります。CDクオリティですね。
この色分け機能、便利ではあるのですが、正直なところ352/384/768の見分けがちょっと難しいことと、「いちいち覚えてられねー」という方も多そうなので、あくまでも「CHORDの遊び心」と個人的には捉えています。
また、ボリュームの色についても音量を上げるにつれてこのサンプルレートの序列にそった色の変化をしますが、最小(ミュート)=消灯から始まり、一巡目、二巡目、三巡目と異なる変化をします。ちなみに三つのボタンが等しく真っ赤になるのは二巡目の赤色です。
ボリュームの色変化については言葉で説明するのが少し難しく、Mojoが高出力であるため誤って大音量で聴覚を痛めたり、イヤホン/ヘッドホンのドライバーが破損する可能性もあるので過信は禁物。再生前には音量をなるべく落としてから使うことをおすすめします。(某社長殿が自社のイヤモニを一機御釈迦にする事件も…)
この件についてはこちらの記事もご参照ください。
◼リンク:圧倒的高出力!注意も必要?発売間近、CHORD Mojoを使ってみてわかること | eイヤホンのブログ
以上、Mojoの基本編でした。
実はこの記事、音質面のレビューも含めて一気にまとめるつもりでしたが、あまりにも長くなってしまったので前後編とさせていただきました…。
運用/音質編(後編)は後日公開させていただきます!お楽しみに。
皆さんおはこんばんちは。
e☆イヤホンのりょう太です!
【この記事は後編です】
Mojoの基本的な仕様などは前編にて!
◼リンク:【基本編】究極を凝縮したポタアン、CHORD Mojoでモジョろう/前編 | eイヤホンのブログ
非常に長い記事です。
これからMojoを購入しようと検討されている方、購入直後の方はぜひ最後までお付き合いいただけると幸いです。
青ランプにするとなぜか穏やかに見えるMojo。
前回、Mojoの基本的な仕様などをご紹介しましたが、今回は運用面と音質についてご紹介させていただきます。
では、Mojoの接続系統と接続できるもののおさらいから。
▼Mojoの入力系統
・USB(micro-B)
・光デジタル(角形)
・同軸デジタル(3.5mm)
▼Mojoと接続できるもの
・パソコン(Win/Mac)
・iPhone/iPod/iPad
・Androidデバイス
・SONY Walkman
・光/同軸出力可能なDAPなど
▼iDevice(iPhone等)と接続する
iPhone6との接続にはAppleのLightning-USBカメラアダプタが必須。
Apple Lightning-USBカメラアダプタは3,500円(税別)で販売されています。
iPhoneやiPadをUSB-DACやDAC内蔵ポタアンと接続する際によく使うのでお持ちの方も多いはず。
携帯する際はUSBケーブルの長さが気になる…
写真ではMojo付属のUSBケーブルで接続していますが、付属品は充電専用!とされているので接続用に使うと支障が出るかも…。オフィシャルには推奨していない使い方であることをお断りしておきます。横着してすみません…。
本題ですが、この画像の状態ではケーブルの長さが気にならないでしょうか。ポタアン運用時にはデバイスのサイズよりもケーブルの取り回しの方が気になってしまうことって多いですよね。個人的にもこの状態では少し使いにくいと思うのです。
そこで…
すごい短いUSB…ケーブル?
画像中の上にあるもの。パソコンのパーツショップ(秋葉原だとあきばおーさんとか)などで売っている極短のUSBケーブルです。USB-AとmicroUSB-Bでデータ転送用の物であれば接続が可能なはずです。数百円で入手できると思います。
これがあると…
ほぼ最短距離での接続が可能です。
こんな感じでUSBケーブルでの工夫が可能ですので、この方法に限らず自分の運用方法にあわせて上手い具合に接続するための冴えたやり方を発見するのも楽しいです。
▼SONY Walkmanと接続する
最新モデルWM-ZX100とも接続可能。
Mojoと対応するWalkmanとの接続にはSONY純正のアダプタWMC-NWH10を使用してUSBのA-microBケーブルで接続します。
Aシリーズとも接続可能
女性のユーザーも多いコンパクトなAシリーズも接続可能。
接続できるWalkman
・SONY NW-ZX1
・SONY NW-A10
など
▼光デジタル出力のあるプレイヤーと接続する
Astell&Kernの光出力を備えたプレイヤーとは丸-角端子の光ケーブルが必要。
Mojoの光入力は角形端子。ケーブルは角形端子と反対側は接続するプレイヤーの光出力端子(丸形端子のものが多いです)のものを選択しましょう。画像に写っているのは愛用しているonsoのoptc_01_st_013です。
AK380に接続するなんて贅沢な使い方も。
重ねて運用も可能ですが、光ケーブルは折り曲げすぎに注意!
光接続できる機種いろいろ。
光デジタル接続できるプレイヤー
・IRIVER Astell&Kern AK100
・IRIVER Astell&KernAK100MK2
・IRIVER Astell&KernAK120
・Venture Craft SounDroid VALOQ
など。
生産完了となったAK100(MK2)とも接続可能
ぴったりサイズなのが嬉しい組み合わせ
光デジタル接続に対応している機種が比較的メジャーなものに多く、ケーブルの入手も楽なのが嬉しいところなのですが、Mojoの光入力は192kHz/24bitまで。ハイレゾ楽曲を主に聴く場合、人によってはネックになるかも。
▼同軸デジタル出力のあるプレイヤーと接続する
同軸デジタル出力系は比較的リーズナブルなものに多い
同軸デジタル接続できるプレイヤー
・FiiO X5(旧型)
・FiiO X3(旧型)
など。
これらは3.5mm2極の同軸デジタル端子を備えた機種たち。Mojoも同じ端子を採用しているので、3.5mm2極同士の同軸デジタルケーブルが必要になります。
N5とMojoを接続
最近人気のCayin N5をMojoと同軸接続。ケーブルについては後述します。
ちなみに…
ランプが白!同軸でDSDを認識…!
MojoはDSD256までのネイティブ再生に対応しています。DSDというとUSBでDoP接続をするイメージが強いですが、同軸でのDoP接続も可能なため、それが可能なプレイヤーがあれば同軸接続でのDSDネイティブ再生ができてしまいます。
現在ポータブルDAPでできるのはHA-P90SDぐらいしかなく(海外にはあるかも…)、ちょっと大きくなってしまうのが玉に瑕。今後同軸デジタルでのDoPが可能なプレイヤーが増えるとかなり面白いことになりそうです。
ちなみに先ほどのCayin N5、FWアップデートでの対応予定があるとのことです。
FiiO X3 2ndとMojoの接続例
繋げるとこんな感じに。
うーん…イマイチ(笑)
長さはともかく、ケーブルが二本になるのはちょっとわずらわしいですね。
どうにかならないか、と考え、秋葉原店のDr.ガッキーに相談したところ、
作ってくれました。
実は3.5mm端子を採用した同軸ケーブルはほとんど出回っていません。
入手が難しいため、自作する方も出てくると思います。
先ほどHA-P90SDをMojoと繋いでいたのもこのケーブルです。
2極-4極も作ってくれたので…
X5 2ndとも一本で接続
やっぱ理想はこういう状態ですよね。
ちなみにこのケーブル、eイヤホンのクリニックに相談いただけると製作可能とのことなので、ご所望の方はご相談ください。
▼音質
前編でも説明した通り、この価格では考えられないほどハイスペックなMojoですが、その音についても既に高く評価がされています。
とにかくノイズが少ないこと、これは設計面でも徹底的に配慮がされているようで、非常に澄んだ音をしています。Hugoに比べるとやや中低域がエネルギッシュになっていて、この点HugoとMojoのどちらの方が好きな音か、評価がわかれるところかもしれません。
ヘッドホンはSENNHEISER HD25を試しました。以前書いた記事でORBのClear forceケーブルにカスタマイズしたものです。HD25と言えば力強い低音ですが、Mojoで聴くとエネルギッシュさもさることながら空気感の描写とサウンドステージの広がりが普段聴く環境よりも強く感じられました。そして何より澄み渡る見通しのよい音。これについてはここまでコンパクトな機材では他に類を見ないレベルかもしれません。感情的な表現をすると「とても幸せ」。こんな音がこんなに小さなシステムで聴けるなんて…。これは思わず周りのオーディオに対して微塵も興味を持たない人たちにも「これ!一回聴いてみて!」と声をかけてまわりたくなります。
とにかく音がいいMojoですが、個人的にはハイブリッド型のイヤホン/カスタムIEMやダイナミック型のハイエンドイヤホン、そしてヘッドホン系、特にモニター用ヘッドホンと組み合わせると特にその効果を発揮しやすいのかな?と感じました。
余談ですが、社内で様々なスタッフにMojoの音を試したもらったところ、平均試聴時間が非常に長いことに気がつきました。みんな音に没頭してしまうようです。
▼iPhoneで聴く場合
やっぱりUSB入力が一番便利な気がするMojo
様々なものと接続が可能なMojoですが、個人的には手持ちのiPhone6やAK380と接続して使うことになります。
iPhoneと接続する場合、標準のミュージックアプリでももちろん音楽再生が可能ですが、ハイレゾ音源の再生をする場合は別途アプリが必要になります。個人的にはONKYO HF PLAYERやradius NePLAYERを使っています。
DSD音源の再生やアップサンプリング機能も搭載しているのでCD音源しか聴かない人も楽しめると思います。ワンランク上の使い方をしてみたい方はぜひお試しください!