ESS Technology製DAC+アンプ統合型チップ「ES9218P」を2基、左右独立構成で搭載し、
低ノイズ・低歪と高出力を両立
BTR5は、DAC以降のオーディオ信号を司る心臓部に、ESS Technology製のDAC+アンプ統合型チップ「ES9218P」を2基、左右独立構成で搭載しています。ES9218Pのマルチレベルのアナログゲインとデジタルボリュームは、利用状況に応じて双方を併用する方式で統合されており、音楽のダイナミックレンジを完全に維持しながらより正確な調節を可能にしています。2つのDACチップが協調動作し、フルバランス構成回路となっているバランス出力端子を使用すれば、BTR5は32Ω負荷で220mW、300Ω負荷で7.6Vppもの大出力が可能です。

FPGA搭載で正確無比な音声信号処理と高精度なクロックマネージメントを実現
FPGAはハイエンドのミュージックプレーヤーでしばしば用いられ、Bluetoothの送受信やUSBデジタルオーディオ信号を受け持つだけでなく、クロックマネジメントも行います。BTR5においては、この専用FPGA回路が、Bluetoothの受信処理後、ジッターを減少し、信号の安定性を改善し、オーディオ・アーキテクチャの部品ごとに違うクロック周波数が存在するという問題を完全に解決しています。

低ジッター環境を徹底するため、
独立した2基の水晶発振器を搭載
BTR5は、専用のFPGAに45.1584/49.152 MHz の2基の水晶発振器を組み合わせることにより、様々なサンプリング周波数の信号が入力されるBluetoothおよびUSBでのデコード時のにおいても、精密な再生を行うことができます。BTR5は、正確なクロックマネジメントシステムによる同期回路により、DACチップであるES9218Pの潜在能力を完全に解き放ち、極限まで微細な音の再生を可能にしています。

3.5mmシングルエンド出力のほか、
2.5mmバランス出力を搭載
より高い出力と解像度を求めて、BTR5はバランス出力とシングルエンド出力の両方を装備しています。ES9218Pを左右独立で動作させる完全バランス構成のオーディオ・アーキテクチャーにより、各チャンネルはそれぞれ独立したDACと増幅段によって駆動されます。これにより、BTR5は比類のない精密さとバランスの良さを持った高純度のサウンドを実現しています。
※ BTR5の正常動作を確実にするために、3.5㎜と2.5㎜両方の端子に挿入された場合は、3.5㎜端子だけ音が出る仕様となっています。

AAC/apt X/apt X HD/LDACといった
主要高音質ワイヤレスオーディオコーデックに対応
BTR5とBluetooth接続するだけで、お持ちのBluetoothデバイスはハイレゾワイヤレスシステムの一部に変身します。AAC、SBC、aptX、aptX Low Latency、aptX HD、LDACといった高音質ワイヤレスコーデックに対応するほか、Bluetoothバージョン5.0に対応します。BTR5は、既存のデバイスを使用して完全にポータブルでありながら素晴らしい音質のシステムを構築することができます。

BluetoothレシーバーにQualcomm製「CSR8675」を採用し、高い接続安定性を実現
BTR5に搭載されているQualcomm製Bluetooth ICである「CSR8675」は、低消費電力のBluetoothチップながら拡張されたオーディオ機能を持ち、24ビットオーディオ信号処理や動作周波数120MHzでのDSP機能など,簡単操作で様々なBluetooth機能をパワフルに処理することができます。動画再生、ゲームプレイ、音楽鑑賞など、どのようなシーンでも高性能チップの恩恵を享受することができます。

XMOS製USBオーディオコントローラーICを搭載し、32bit/384kHzまでのPCMのほか、DSD256までのDSDネイティブ再生を可能とするUSB DAC機能
BTR5は、重要なロスレスBluetoothレシーバー機能に加え、USB DACとしても非常に高性能な製品となるべく設計されています。独立したXMOS製USBコントローラー「XUF208」を使用し、USB Audio Class 2.0 でアシンクロナス伝送によるオーディオデコードが可能です。USB Type C端子を介してBTR5をUSB DACとして使用すると、BTR5は32bit/384kHzまでのPCMとDSD256までのネイティブDSDの再生が可能です。
※ USB DAC機能はドライバー不要のモードとハイパーフォーマンス・モードの2つのモードに対応しています。後者の場合、FiiOオフィシャルウェブサイトからドライバーのダウンロードとインストールが必要です。

本体に有機ELを搭載するなど、スマートフォンと「もっと簡単、便利に」を実現する各種機能
BTR5の大きな特長の1つが、フロントパネル部に配置された、表示サイズ0.49インチ、解像度64×32ピクセルの鮮明な有機ELディスプレイです。このディスプレイには、ペアリング先、接続状態、通話状態、電源ステータス、エンコードフォーマット、音量を表示させることができます。また、このディスプレイを使用して、メニューの呼び出し、充電状態の確認、カーモードのオン・オフ、デジタルフィルターの切替、EQの調節などを行うことも可能です。

マルチファンクションボタンで簡単に操作
BTR5の本体側面に配置されたマルチファンクションボタンは、その名前が示す通り、ペアリング/再生/一時停止/通話を受ける/通話を切る/発信のキャンセル/強制ペアリング/スマートアシスタントの起動、といった様々な操作を行うことができます。 デバイスとのBluetooth接続を解除した場合、マルチファンクションボタンを短く押して、デバイスと再ペアリングすることができます。スマートフォンとペアリングした場合は、マルチファンクションボタンをダブルクリックするだけで、スマートアシスタントを起動することができます。

アプリから設定を自由に変更
FiiO Musicアプリをお使いいただくと、BTR5のチャンネルバランス、DACの4種類のデジタルフィルターの切り替え、10バンドのイコライザーの調整など、多彩な設定項目を変更することができます。
※ イコライザー機能はLDAC使用時には使えません。

2つの内蔵マイクと
cVc 8.0ノイズキャンセル機能
BTR5は高感度無指向性マイクを内蔵し、3.5㎜端子のCTIA規格ヘッドセットの外付けマイクを使用することもできます。このような仕様のヘッドセットを挿入すると、BTR5は自動的に用途を認識し、マイクを内蔵からシームレスに切り替えます。また、いずれかのマイクセットを使用する場合、cVc 8.0ノイズキャンセルテクノロジーの恩恵を受けることができます。これにより、マイク・ゲインをインテリジェントに調整し、バックグラウンドノイズを効果的に抑制し、明瞭な通話を実現します。
※ OMTP規格のヘッドホンを使用する場合、オーディオ出力の動作は保証しますが、マイクおよびインラインリモコンは正常に動作しない場合があります。

スマートフォンと独立して調整可能な
音量調整機能
BTR5をスマートフォンに接続すると、スマートフォンの音量とBTR5の音量は独立して調節ができます。これにより、ご自身の用途にあった音量の調整が可能になります。
※ iOSデバイスとペアリングした場合は、ウィジェット上でバッテリー残量を確認することができます。

接続状況を自動検知して
最適な動作モードへと変更
ヘッドホンを挿入すると、BTR5はどのタイプのヘッドホンを使用しているか検出し、それに応じて出力を自動調整します。また、ヘッドホンを抜くと、BTR5は自動的に再生を一時停止し、低消費電力モードに入り、バッテリー消費量をセーブします。CTIAコントロールつきのヘッドホンを挿入すると、プレイ/一時停止・音量・選曲操作とマイクを使用することができます。

NFCによるペアリング機能に対応
BTR5の内蔵NFC機能により、1回タップするだけでNFC互換性のある他のデバイスと接続が可能です。これにより、煩雑な手動のペアリングを都度行う必要はありません。
※ NFC接続は条件により相手方端末との接続に時間がかかる場合があります。

1.5時間の充電で9時間の連続再生が可能
550mAhの内蔵バッテリーにより、BTR5は1.5時間でフル充電でき、シングルエンド出力時には9時間の連続再生が可能です。
