WF-1000XM5純正イヤーピースとの比較です。

実際に購入し、電車で使ったり自宅で様々な帯域のホワイトノイズを流して比較してみました。

■遮音性

大きな差は無いように感じました。

気持ちSONY純正イヤーピースのほうが幅広く遮音出来ているかも？

ただ低音域（100hz以下）はComplyの方が若干強いかも。

正直大きな変化は感じられませんでした。逆に言うと遮音性に関しては純正から乗り換えても満足出来ると思います。

■装着感

圧倒的にComplyが良いです。SONYのほうは2つ問題点があって、

1. 材質が硬め

2. 先端部に向かってくびれがない

のが気になります。ウレタンにしては硬めの材質なのは仕方ないにしても、イヤーピースの形が合いにくい。

普通のイヤーピースは先端部へ行くにつれて直径が細くなる形をしていますが、SONYはあまり細くありません。そのため耳の奥だけサイズが合わず、段々外側へ押されてきてしまう現象に見舞われます。

SSサイズだけくびれがあって、それ以外のサイズはほぼ真四角です。なんで……？

Complyはふわっふわの装着感でぴったりフィットします。これだけでも5000円の価値があります。

■音質

これはSONYのほうが明らかに良いです。

Complyは低音域に厚みが出てファーストインプレッションでは良いなと感じますが、致命的なのが高音域。

女性ボーカルやシンバルなど高音域が埋もれやすく、また全体的に音の輪郭がぼやけがちです。

高音域の減衰に相まってか、若干定位感も甘くなっているかも？

ロックなどドンシャリな音楽を聴くには中高音域の減衰が気になります。この点、ウレタンだけど柔らかすぎないSONYさんはシリコンと比べて音の変化が起こりにくくなっているようです。

■総評

装着感という点においては、他社イヤーピースと比べても圧倒的な満足感を得られます。

しかしこれまでのComply製品同様、やはり中高音域の減衰は気になります。

Azlaみたいに音質へのこだわりも今後見せて欲しいですね……。

3セット5000円とイヤーピースとしてはかなり高額なので、1セット2000円くらいのパッケージも出てほしいですね。

その点SONYは手を出しやすい価格なので助かります。

ぜひ一度店頭でお試しください！