音質:45
携帯性:40
USB-DAC入門としてe☆イヤamazonで購入したFIIO KA11を使っていたのですが、
何でもかんでもパワフルにしてしまう点が自分の聞く曲と合わず、他のDACが気になり出した頃、
量販店店頭で、愛用していたQuarksと同じ水月雨の暁-DAWN(3.5mm)にQuarksを挿して聴いたところ、
Quarksの良さをより引き出すような、より透明感と高音の美しい響きが感じられて、
次に買うDACは水月雨のにしようと心に決めた所、同じCS43131で4.4㎜も挿せてリケーブルも出来る
全部入りのこの商品を知り、e☆イヤWeb本店で購入するにいたりました。
直刺しのQuarksは、武侠ドラマの仙女のような、線が細くたおやかで女性的な、
水に広がる波紋のような幽玄な響きが魅力ですが、
破暁を通した場合はその良さに映画的な深みを増したような感じがあり、
直刺しの水月雨 蘭が、皮膚に触れない程度の吹き抜ける風のような乾いた声だとしたら、
破暁を通した場合は、皮膚にギリギリ触れてなでる指先のような感じになる印象です。
逆に、元々高音特化の個性が強い水月雨 Jokerや、ボーカルが強めなJVC HA-SW01、
シがギリギリ刺さらない絶妙なバランスのbeyer DT770Pro250Ωなどは、
その個性が若干くどくなるのでシが刺さったり特定の音域が強くなり過ぎて合いませんでした。
初体験だったバランス接続は、左右に音場が広がるというよりは、分離する感じなんだなと理解。
なのでセンターの厚みがなんか減って感じて拠り所が無い感じになるのがまだ慣れませんが、
アンバランスとバランスは上位下位ではなく、曲との相性で住み分けなんだなと思いました。
JVC HA-SW01はバランスにすると大分印象が変ったので楽しめそうです。
やや気になったのは、MOONDROP LINKのフィルタの違いが分かりにくい点と、
音量がダイヤル式ではなくボタン式なので瞬時に調整しずらい点くらいでしょうか。
まぁ、機器側で音量調整出来ないKA11は接続時に爆音になってしまうのが難点だったので、
DAC側の初期音量を調整出来るだけでもありがたいです。
あと、付属のUSBケーブルは短いので、コの字コネクタにしてスマホにくっつけるか、
長い物にかえるか、何かしら工夫しないと100%快適な携帯性とは言えないので、
もっともスマートな携帯方法がないか模索中です。
一般的には低音重視やドンシャリが好まれる傾向にありますが、
自分はあまり耳が強く無いので、低音の音圧が高い製品が苦手なので、
水月雨の製品は自分の耳に合っていて、低音は程よい程度なので、その分、
中高音にあわせて全体音量を上げられて耳も辛くならないのがとても良いので、
もっと色んな水月雨製品を試してみたいなと思います。