高音の質：50

中音の質：50

低音の質：50

細やかさ：50

迫力：40

音場：50

遮音性：50

音漏耐性：50

キレキレのW字バランスで、とくにボーカルが他よりかなり主張する。単純に音量が大きいのもそうだが音場の広いケーブルに変えると(バンドルケーブルはかなり音が近い)ボーカルの定位が他より三段ぐらい近く浮き出ているのが分かる。また、W字らしくミッドベースーボーカルー高音域を繋ぐ中低、中高が控えめなのもボーカルを際立たせている。

どちらかと言えば暖色の音なのに解像度と分離感が高すぎて隅々まで音が聞き取れてしまう。

特にボーカルは歌い手の表情が容易に想像されるレベルの表現力。高級機にたまに見られる耳元で囁くような独特の「入ってくる感じ」こそないがそれに頼らないからこそ声色を表現する能力が高い。

高音域は伸びも抜けもバッチリ。表現は繊細だが音そのものは太く存在感も結構あり刺さらないぎりぎりで抑えた感じ。

ミッドベースは非常にタイトなのだが不思議なことに全くキツくなく、面で打つアタック感もちゃんとあるがボワつきは一切なくむしろもう少し広がってくれたほうがいいかもしれないくらい。コントロールは抜群にされていると感じた。

サブベースは他の音が多いと控えめだが音が少ない時はちゃんとうねりを持って表現される。

解像度も分離感も非常に高く空間も(ケーブル次第のところもあるがそれでも)広いとはいえ、味付け自体はわりと濃いめで、慣れないとボーカルの周りの音域が控えめでボーカルが浮き彫りにされていることやミッドベースのタイトさも相まりちょっと疲れやすい音。

モニター用途を考慮されているということもあり繊細さが迫力に勝るが迫力も足りないということはない。