高音の質：50
中音の質：50
低音の質：45
細やかさ：50
迫力：40
音場：45
遮音性：20
音漏耐性：20
初めて10万円前後のイヤホンを買いました。予算以下のイヤホンで店頭に並んでいるものは大体聴き比べて、このADVARに決めました。
このイヤホンの最大の魅力は美しい高音にあると思います。とても繊細でありながらも、ある程度の鋭さ・迫力を持ちつつ、しかし刺さりなどの不快感がありません。音の抜けが良く、多くのイヤホンで見られる籠った感じや高音が途切れる感じが殆ど無いことも素晴らしいです。独特の艶と響きがある中音域、量感こそ少ないものの引き締まった輪郭の低音も価格帯に見合うだけの魅力がありますが、やはり一番は高音にあると思います。
また、アクセサリーのような見た目の美しさも決め手の一つでした。写真から想像するより小さく、装着感も抜群です。スッと自然に耳に入っていってくれます。但し、金属筐体らしく多少は重さがあるので耳が疲れやすいこと、細かい傷が付きやすいこと、皮脂がやや目立ちやすいことなどの欠点はあります。また、空気穴の関係で音漏れがあり遮音性も大したことはないです。
付属品は多くないですがケースはしっかりした造りですし、ブラシやMMCXリムーバーも付いてくるのが嬉しい所です。
地味な点ではありますが、かなり鳴らしやすいのでスマホやゲームでも普通に使えます。スマホ経由でMVやライブを高音質で見たいという時にも使いやすいです。
買うまではIE600やIllumination、PRIZMなどの他の素晴らしい機種と悩みに悩みましたが、買って良かったです。
イヤピとリケーブルについて色々試してみたので以下にメモします。
〈イヤピ〉
大前提として、イヤピが小さいと低音が抜けてしまい音のバランスが崩れるので、サイズ選びは普通のイヤホン以上に大事です。その上で、付属品のTypeEは少し響きが乗るため、艶のあるADVARと相性が良いです。造りが似ているディープマウントとVelvetも音は同じ傾向で、装着感の好みでVelvetを常用しています。清泉、スパイラルドット++といった音を整えるイヤピも、全体が滑らかになり良かったです。逆にあまり好みでなかったのがspinfit系(CP100+,W1)やsednaMaxで、音が落ち着きすぎてしまう感じで味気無く感じました。
〈リケーブル〉
瑞鳳…中音域の濃密さが強調され、このイヤホンの特徴が強調されて非常に良かったです。お勧めです。
薦枕…純正ケーブルと似た傾向ですが、音の粒立ちが良くなったように思います。個人的には瑞鳳の方がお勧めです。
景光…音が多すぎるような、ゴチャついた感じになりました。あまり良い印象ではなかったです。
Final シルバーコートケーブル…純正では刺さるギリギリだった高域が普通に刺さるようになりますが、それも含めて派手さが楽しい印象でした。とても良かったです。
