試聴レビューとなります。
環境はAndroidスマートフォン(Xperia)とのaptX接続で、音源はJ-PopやロックのFLACです。
【音質】
帯域バランスは中低域～中高域が多めだと感じました。
低域はタイトでキックの連打も滲まず、沈み込みの深さもあります。
また、僅かに弾むような感覚もあり、グルーヴ感の良さに繋がっていると思います。
中域はボーカルがやや近めで、メリハリが利いていて溌剌としています。
ボーカルだけでなく楽器隊の表現力も良好で、スッキリとしつつも迫力を感じさせてくれます。
高域はNUARLらしく繊細さがあり、解像度も高めです。
伸びや抜けも悪くなく、ボーカルのサ行等の一部帯域でやや刺さる部分もありますが、個人的には好ましく感じました。
解像度は1万円代のTWSとして必要充分な程度があり、音場は広さに関しては特段広いとまではいかないまでも横の広さを感じやすい傾向で、ボーカルが少し近い事もあり多少の奥行き感もあります。
音色はドライ・クール寄りで、明るい印象です。
音と音の繋がりが滑らかで、「美音系」と言えるのではないかなと思います。
味付けとしては少なめですがモニター的な無機質さはあまりなく、楽曲を楽しく聴けるようなリスニング寄りという印象を受けました。
【機能性・操作性】
本機にはノイズキャンセリング機能はありませんが、外音取り込み機能が搭載されています。
試聴時に試していないため、使用感については割愛する点をご容赦下さい。
また、本機はタップによる操作ではなく、3つの物理ボタンによる操作が可能です。
それぞれ一長一短があるかとは思いますが、個人的には物理ボタンによる操作の方が操作ミスが起きにくくなるので、良いと感じています。
物理ボタンによる操作は音楽の再生・停止はもちろんのこと、音量の上下や1曲戻る・進む、外音取り込みやゲーミングモードのオン・オフといった操作が可能です。
対応したアプリケーションをインストールすると物理ボタンの操作内容を変更出来ますが、左右で別の機能を割り当てたり自由なカスタマイズは出来ないようで、ここは改善点だと感じました。
本機はマルチポイント接続やaptX adaptiveに対応しており、Bluetooth Ver. 5.2を搭載している事も含めて、2年前の製品ではありますが現在(投稿時)でも通用する仕様だと思います。
【装着感】
本機はノズルが比較的長めで耳の奥まで入るような形となっていますが、私は良好な装着感を得られました。
筐体の形状とイヤーピースというよりも、イヤーピースで保持するようなかたちになるので、サイズ選びが重要だと感じます。
イヤーピースと筐体の一部、イヤーフックの接地点で支えるような構図になっているのかもしれません。
【連続再生時間】
本機は使用状況にもよりますが、SBCとAACによる接続で約10時間、aptXとaptX…
