高音の質:50
中音の質:45
低音の質:45
細やかさ:50
迫力:45
音場:45
遮音性:50
音漏耐性:50
バランス接続で純正ケーブル、DX220maxを使用してのレビューです。
音質についてですが単純に音量の大小などでは変わらない、本当に音に表現力があるという印象を受けました。ボーカル、ベース、キーボード,ドラムと音が耳に近い順に並べられる程立体感がありヘッドホンと同じような音場を再現出来ています。
奇を衒ってない、フラットな音で純粋に解像度が高いので録音環境や再生環境に無情な程の正直さを持っていると思います。
ie900の特徴としてイヤーピースの位置を前後に変える事が可能で確かに位置によって音が若干変わります。オープンポジションでは高域が若干前が出て、クローズスタンダードポジションでは低域が前に出て音場が少し狭くなる印象です。
普段からハイエンドイヤホンを聴いていない人なら一聴して音質については最高の印象を持つと思います、値引きされて16万円程となっていますが安い買い物ではないので視聴をお勧めしておきます。
次にie900の使い勝手の部分です。
筐体はアルミで出来ているので軽いですが傷は付きやすく、冬に付けると最初は冷たいです。
ケーブルはシンプルで引っ掛かりこそ少ないものの、捻れるとすぐ輪を作ってしまいます。耳掛け部分は形状記憶素材を使用していて個人的には頑丈そうな印象を持ちました。コネクタ部分はsennheiser独自のmmcxでクルクル回ります。
付属のイヤーピースは全て中にスポンジが入っていて塵や耳垢などがイヤホン内部に入る事を防止しています。シリコンタイプは傘がとても薄いので耳から着脱する際は気をつけて下さい。純正では耳に合わない人もいるようですが私は大丈夫でした。
音漏れや遮音性については家内と検証したのですが、shureのseシリーズと肩を並べるレベルで高いというのが結論で、音楽を流せば電車のアナウンスなども聞こえなくなります。
次に拡張性について書いておきたいと思います。
リケーブルで私が試したのはnobunaga labs雎鳩と天吹、GUCraftsmanの純銀バランスケーブルです。
音の変化の印象としては雎鳩は若干の音場の広がりであまり傾向に変化は無かったです。
逆に天吹とGUはケーブル素材が純銀のせいか、印象がかなり変わります。低域の量感を引き換えに高域の量を増やし、音場をかなり広げて解像度も若干ですが上がりました。これはブラインドテストしても当てられるレベルでガラリとie900の傾向を変えてきますのでリケーブルを楽しむという点ではこの2つはお勧めできます。
次にイヤーピースですが、大体の他社製の製品と互換性があります。個人的に純正シリコンでオープンポジションで聴くのが一番音場が広く、高域の抜け感も高かったです。
流石名門sennheiserのフラグシップイヤホンといった感じで、全体的にビルドクオリティが高く満足度も非常に高いです、値段がネックかもしれませんがこの音を持っているなら安いとも感じます。
最後にこんな長々としたレビューを読んでくださりありがとうございました。良いオーディオライフを!