高音の質:50
中音の質:50
低音の質:50
細やかさ:50
迫力:40
音場:40
遮音性:40
音漏耐性:35
集中して聴き込まないと良さがわからないイヤホンです。
既存ユーザーを招いた先行試聴イベントで、試聴時間が多く取られていた理由がよくわかります。
一聴したインパクトでは他社フラグシップや、兄弟機に当たる(?)A8000やXLRに大きく遅れを取るかもしれません。
極めて優秀な過渡特性から来る、抜きん出た透明感というA8000と共通した音質はともかく、周波数特性的な意味での分かりやすいキャラクター付けはありません。 ボーカルが前に出て聞こえるチューニングではありませんし、低音もイヤホン慣れしていると不足して聞こえます。
しかし、聴き込んでみると、これは正しくは「ボーカルが馴染んでいる」と表現すべきだと気がつくと思います。 歌詞が聞き取りづらい楽曲でも、他社フラグシップ並みかそれ以上に明確に聞き取りできます。
低音も音圧を鼓膜で感じにくいだけで、しっかり下まで出ています。
ただフィッティングが非常にシビアで、イヤーピース選びを始めうまく耳に合わせないと本領が発揮できないようで、装着が悪いと良いところが出てきません。 憶測ですが、おそらく出音が直線的なのだと思います。
鳴らしやすいイヤホンなので普通の音量で十分聞き取れるのですが、倍の音量に上げても、やかましさを感じません(耳に悪いのでやめましょう)。
その特徴も相まってか、不思議なことに高スペックイヤホンにありがちな「悪い音源のアラが目立ちすぎて不快」という感覚が驚くほど少ないのが本機最大の特徴です。
むしろ中堅機種に乗り換えてから聞けなくなっていた、コンプレッサーが強めに効いた曲も楽しく聞けるので驚きです。
ただ、友人に視聴してもらって気がついたことがあります。
音量を上げても不快感がなかなか来ないので、ついつい音量を上げすぎてしまい……結果、それはもう盛大に音漏れします。
ジャカジャカ音だけ漏れて聞こえるというレベルを超えて、メロディーが完全に漏れてしまっています。
ポタアンを使って38程度でも十分足りるのに、75(!)で聞いていたのだから当然です。
音圧感度99dbと少々控えめとはいえ、16Ωという並のインピーダンスのイヤホンを適正と感じる倍の音量で鳴らそうものなら、普通のイヤホンなら再生ボタンを押した途端、うるさすぎて思わずイヤホンかケーブルを引っこ抜いているでしょう。
おそらく音漏耐性の問題というよりも、単に音量を上げすぎなのでしょうが、注意喚起として音漏の星を0.5下げました。
大音量での再生は耳に負担をかけるため絶対に避けるべきなのは頭で分かっていても、ついつい音量をあげさせる魔性を持ったイヤホンです。
※以下過去レビュー※
本日視聴しました。
低音から高音までよく出ていますが、リスニング向けの、いわゆるハーマンカーブ的な鳴りです。
A8000と比較するとより中国~欧米向けのチューニングになっており、解像度感を強調するためであろう刺激的な高い音はやや抑えられ、低音がより豊かで情感的になっています。
迫力を楽しむイヤホンではありません。 音量を上げても聞き疲れしにくいです。
音場は平均的なイヤホンより広く、定位ははっきりしています。 A8000の横に広く正面に狭い独特の空間が、前にも余裕が少し広がった感じです。
ハウジング形状はA8000ベースで、音漏耐性、遮音性も似…