低音を売りにしているだけあって、低音がドスドスと響きます。

低音だけでなく、良い調整のドンシャリでかなり楽しいイヤホンです。

しかし最近の完全ワイヤレスと比べるとかなりボディが大きく

耳からかなり出っ張ります。運動しても大丈夫でしたが、ちょっと

心配になるくらい大きめのボディなので注意が必要かも。しかし、

この大きいボディが音の良さに繋がっているのかもしれないです。

上位機種のHP-V700BTと同時期に発売されたモデルですが、個人的にはこのV500の方が好みです。

高域、中域はおとなしめ、低域はやや強めですが極端にブーミーではなく聴きやすいです。全体的に暗めの印象で、音に華やかさはないですが、落ち着いて聴くにはいいです。標準装備のイヤーピースはディープマウントというもので、耳に深めにささる長さのため、合わない人には圧迫感と籠った感じになると思います。汎用のものに変えると多少軽めの音になるので、その方が明るめの鳴り方に感じられます。音場は狭めで定位は頭の中心よりやや奥にあり、もう少し前方だと良かったです。

これといった特徴の無い鳴り方ですが、繊細さがあり、そこは評価出来ます。

ケースは背が高くちょっと大きめで、フタが全開しないので、イヤホンが取り出しづらかったりしますが、慣れるとこの大きさと出し入れの動作が結構気に入っています。持ち歩きには向かず、机上に置いておくのにはいいと思います。

接続性はTrue Wireless Mirroringという方式のおかげか非常に良く、自宅内では切れた事がありません。自室から離れた洗面所に入ると所持している他機種は大抵切れるのですが、この製品では全く切れませんでした。また動画視聴の遅延もほぼ無くとても優秀です。

タッチセンサーはセンサー部とその外周に段差があるので、ミスタッチを防げます。タッチ音が鳴るので反応したかどうかの確認が容易です。

以上、結構良い出来なのに、メジャーな音響メーカーではないのと、ダサめのデザインの割に高く感じる価格設定のため、購入するのはハードルが高いかもしれませんが、私は味付けの多めなSONYやオーテク、SENNHEISERの2万円クラスよりナチュラルでいいと思います。ちなみにV700よりこちらの方が好みなのは、音質のバランスがこちらの方がまとまっていると思ったからです。