高音の質:25
中音の質:25
低音の質:40
細やかさ:45
迫力:45
音場:50
遮音性:35
音漏耐性:35
1万円帯のイヤホンからステップアップ・多ドラからの脱却を目的として購入しました。
タイトルではこう書きましたが、価格帯なりに1ステージ上の雰囲気は持っています。
音場はきちんと感じられ各楽器の把握は容易にできますし、
その中に配置される1DDでありながら濃密な音は大編成の楽曲にも耐えうるものです。
問題は出音自体の質です。高域のザラつきがひどく、ここのみにフォーカスした場合
有り体に言うと機種によってはA5000-U10000円帯の中華イヤホンに負ける程です。
そこに引っ張られる形でボーカルやハイハットの表現が邪魔されてしまっていて、良い素材を持っていながら非常に勿体ないです。
滑らかな音のつながりや優秀な強弱の表現力を持っていても、
「不快な余韻を残す」という1点のみで私の中で大きく評価が下がってしまっています。
音楽の本質である音を楽しむということを阻害されるわけなので、
褒める所があろうともリスニングイヤホンとしては他人に勧められないわけです。
Acoustuneの入門機として……とは言えるかもしれませんが、私は購入数日で売りに出して同社上位機種を購入しました。