2年前に中古で購入

もう3年も前の製品だけど、全然使える

音についてはほかのレビューにある通りで、とてもいい

ディスプレイ下にぼんやり浮かぶ真空管は、見てるだけでニヤニヤできる

色々と音色を切り替えられて遊べるのも楽しい

でも欠点も多い

まず熱　真空管モードだとなかなかに熱くなる

つぎに故障　ボリュームノブの反応が悪いのは持病っぽい

私のは物理キーも効かなくなって、まあ不便

そしてBluetooth　電車はまず無理

真空管モードも有線専用なので、こいつで無線接続をするメリットはほぼないかも

中華OS特有の漢字がピンイン読みソートになるのは慣れるしかないが

専用カバーを付けたらスクロールがしにくい、検索機能がおまけレベル…というような、かゆいところに手が届かない作りも気になるところ

WALKMANにあるような「ライブラリから曲を探す楽しさ」みたいなのは全くない

んで、でかい　(この時代には)重い　胸ポケットに入れたら恥ずかしい

そんな感じなので、しばらく使うと使いづらさが勝って、引き出しの奥にしまってしまう

でもなんだかんだこの音が恋しくて、また引っ張り出して、「うーんやっぱりこれだな」となるような、そんなやつ

充電の持ちが異常に良くて、数か月ぶりに引き出してもモリモリ充電が残っているのがニクい　で、起動も爆速

買い替えも何回も検討したけど、コスパ考えたらこれが最強なので

これからもずっと使うと思います

厚みはあるけれど見た目よりも軽く、単体DAPとしても、Bluetoothレシーバーとしてスマホからサブスクを聴くのにも非常に重宝しています。

単体でサブスクを使ったりはできませんが、小型のbluetoothレシーバーと比べると厚みがあり滑らかな音を出してくれるので、レシーバーとして使いたい方にもおすすめできます。

さて、このN3PROの特徴として、やはり真空管が挙げられるかと思います。トライオードとウルトラリニアという2種類の音を楽しめます。

トライオードでは中低域がかなり抑えられ、軽やかで聞きやすい音になります。音数の少ないアコースティックな曲によく合います。ノラ・ジョーンズの弾き語りなどはトライオードモードがぴったりだと感じました。

ウルトラリニアは正反対に、中低域がゴリッと厚みのある音になります。開放型のヘッドホンを使うときにはこのゴリッ感がパンチを生んでくれて相性がよかったです。

ただ、ソリッドステートモードと比べると、真空管はやはり全体がうっすら滲んだような音に感じられます。

N3PROはソリッドステートモードの音がとても優れていると思います。とても滑らかな質感で、他の多くのプレーヤーやアンプで感じられる粗さがまったくありません。

据え置きアンプのようなパワーがないためか、低域はゆるい鳴り方をしますが、DAPにそこまで求めませんし、むしろそれが聴きやすい音に貢献しているように感じます。

自分の持っているGRADOのヘッドホンはとても元気のいい音が出る反面、ifi audio micro iDSDのようなアンプだとキンキンで神経質すぎる音になってしまいます。

そこでN3PROでGRADOを使ってみると、これがベストと感じられるほど聞きやすくてGRADOの良さも存分に感じられる音になりました。

ポータブルでも、PCと繋いでDACとしてもとても使いやすい製品です。

1点気になるのは、自分のスマホとLDACで接続するとN3PROがフリーズしてしまうことです。スマホの設定でAACにすると問題なく使えるようになります。おそらくスマホとの相性の問題で、これは実際に繋いでみないとわからないでしょう。（最新ファームウェアにアップデート済です）

総じて、音質という点で自身を持っておすすめできる製品です。

まず最初に、このDAPはかなり特殊で万能ではないということをお伝えしておく。

高級機でありがたがられている高解像度、そんなものはこのDAPには無く、甘く優しいウォームに振り切っている。

このDAPに辿り着いた人は十中八九トライオードモードの音色に惚れ込んだ人だろう。それくらいキャラクターが立った求心的な音を鳴らす。

私はポータブルではこのDAP以外にxDSD GryphonとDX300を所持しているが、これらの半分以下の価格のN3Proを今もなお愛用し続けている。

トライオードモードの音色に惚れ込んだからだ。

女性ボーカルが美しい。これに尽きる。

高音域の伸びが抑えられシャープさが薄まる。

中音域が艷やかになり女性ボーカルがぐっと前に出てくる。

低音域は輪郭が丸くなる。

このようにトライオードモードはかなり"濃い"味付けだ。

一般受けするドンシャリとは真逆の音作りで、バスドラのアタック感スピード感、ハイハットの賑やかしさが求められるロック等には全く合わない。

分離感も悪く音が多いものにも合わない。

ポツンと真ん中に女性ボーカルがいて、周りに邪魔しない程度に音が少々、そんな曲に合う。

例えば

水瀬いのり「Wishing」、安野希世乃「ETERNAL♭」、悠木碧「また…