K371-BT-Y3

いやー、すげーなー。今どきはこの価格帯でこんな音が出せるんだ・・・

ワイヤレスヘッドホンは今までずっとオンイヤータイプを使用してきましたが、在宅勤務が続く中、長時間付けていると耳が痛くなる現象が発生。

オーバーイヤーで、お気楽極楽に使えるヘッドホンを探していました。

この製品はBluetoothのコーデックがAAC、SBC、UHQ。SBCは良いとして、要は「ワイヤレスで聞くのはAppleのiPhone系か、AndroidのSamsung系のスマホにして、極力有線で聞いてね」の姿勢がはっきりしてて気持ち良い。（今やWindows標準のaptX系にも対応してないもんね）

（Samsung系の高音質コーデック対応については子会社とか色々事情がありそうですが、ここでは割愛）

UHQ対応の機器は保持していないので、iPhoneのAAC接続したけど恐ろしいほど高音質。

微細な音も聞き取れます。

で、せっかくなのでいつも通り、PCとも接続。

おそらくSBCで繋がっていると思うけど、簡単に既存の概念は覆ります。ふつーに聞けます。

もちろん、有線接続は弱点が見つかりません。鳥肌もんです。

（"モニター"を謳っているだけあって音を出す側の性能に思いっきり左右されますが）

遮音性や音漏れは、個々の顔を形状によるところが大きいと思うのですが私はオーストリア、ドイツ人に近い顔なのかもしれません(笑)。ピッタリはまり。不満は全くないですね。

もし、この価格帯で有線無線問わず、モニターライクなのに艶がある音をお探しなら、検討候補に入れても損はないと思います。

是非に。

AKG初のプロシリーズワイヤレスということで、買うしかなかったです。発売日即買いでした。では早速レビューを。音はまさにAKGです。長時間モニタリング出来るような聴き疲れをしにくい音作りでは有りますが、中高域は解像度と抜け感、伸びもしっかりとしており、聴かせるような音です。低音はドムッと来るような絞まりのある低音で、Marshall Monitor(私のドツボホン)のように頭の周りで響き回る感じや重さは有りませんが中高域を引き立てるような比率、十二分です。音場や広がりも素晴らしいです。接続性は高くAACでは全く途切れません。Galaxy S9でのUHQ接続では再生アプリをバックグラウンドで開いた状態で何か他のアプリを起動したりすると一瞬音が止まりますが、大した問題ではありませんし、こちらの方が音のリアリティが別格です。ただ、やはり室内使用を想定して作られているようで(PVでは外使いも出来るようだが…)、遮音性はかなり低く、外使いすると低音がほぼ消えます。ANC非対応なので遮音性と音漏れ耐性は直結、メロディライン掴まれる位漏れます。Bluetoothは家の中をストレスフリーで移動したいときに使えばいい感じですかね…もうちょっと完成度高く仕上げることも出来ただろうなと思うので総合評価は0.5下げますが、音は確実です。買え！AKG大黒字！

[追記]

使っていていくつか気付いた点があるので追記します。

まず音漏れに関してですが、ヘッドバンドを調整し、イヤパッドの後ろ半分が耳の周りに沿うようにすると自分の場合は一気に改善されました。

ただイヤパッドが柔らかすぎて、耳の立っている人はエンクロージャに耳があたってしまい、暫くすると痛くなります。

またスライダーの抑えが弱く、ヘッドバンドの長さがちょっとした振動でも変わってしまうのは微妙です。

次回ロットで改善されることを祈ってますが、やはりもう少し完成度を高くしてほしかったところです。

総評は変えないでおきます。色々書いてしまいましたが、割りと満足してるので。