
2017/09/22

E3000C
ダイナミック型ドライバ―ユニット搭載モデル/カナル型
最新の音響工学、心理学の研究成果を踏まえ、音質設計を行いました。 高音の一部を強調するという一般的な音作りの手法を使うと、一聴して音の鮮やかさを感じさせるのですが、そのことによって、他の音域が埋もれて聴こえにくくなってしまいます。 E3000では、強調した音域を作らないことで、高い解像度と広いサウンドステージを実現しました。低音から高音までバランス良く再生することで、ホールで音楽を聴いているような音の広がりを体感していただけます。一聴したときのアピールよりも、長く使うほどに良さを感じる「定番」と呼ばれることを目指した、ナチュラルな音質を追求した製品です。


音響工学、心理学に基づいた音作り
最新の音響工学、心理学の研究成果を踏まえ、音質設計を行いました。高域に鋭いピークを持たせ、ある部分を強調するという一般的な音作りの手法を使うと、一聴して鮮やかさを感じさせるのですが、そのピークによって、前後の帯域がマスキングされて聴こえにくくなってしまいます。Eシリーズでは周波数特性のカーブを全体に滑らかにする事で、マスキングされる帯域を作らず、高い解像度を実現しました。
独自のイヤーピーススウィングフィット機構
イヤーピースを左右に振ることができるスウィングフィット機構により、耳道の傾きにジャストフィット。イヤーピースの開口部が耳道にあたる事による変形を防ぎます。音がダイレクトに鼓膜に伝わり、クリアな音を実現しています。

6.4mmφダイナミック型ドライバーユニット
ドライバーユニットは、部品と組立の精度が最重要です。 今回採用した小口径6.4φダイナミック型ドライバーユニットは、この価格帯としては異例の高い精度を誇ります。

ステンレス切削高剛性筐体
ステンレスからの削り出し鏡面仕上げの筐体は、ドライバーユニットを強固に支持し不要な振動を抑える、音質にとって重要な要素です。また、大人が持つ道具としてふさわしいシンプルな形と高い質感を持つ、定番たる音質とも整合の取れたデザインとなっています。

筐体背面ステンレスメッシュ
筐体背面に小さな開口部があり、低音域の再生帯域を延ばす役割を持っています。 開口部からの音漏れを防ぐため、内側にはフィルターがあり、さらにステンレス製メッシュを外側に設けた二重構造となっています。

選べる5サイズのオリジナルイヤーピース
Eタイプは音導管部分と耳に触れる部分とで硬度が異なる2種類のシリコン素材を採用。 音導管部分には、耳に触れる部分に比べて硬度が高めのシリコンに溝加工を施すことで強度と柔軟性を両立。 耳に触れる部分には柔らかいシリコンを採用し、快適な着け心地と高い遮音性を実現しました。SS/S/M/L/LL5サイズからお好みによってお選び頂けます。

ケーブルタッチノイズを解消するイヤーフック
従来の同種の製品は、様々なサイズの耳に装着する事を想定して大き目のサイズとなっており、外見が目立ちすぎるだけでなく装着にかなりの慣れが必要でした。私達はイヤーフック装着の鍵となっている部分がどこかを改めて検討した結果、従来のイヤーフックよりも小さなサイズで、かつ金属や樹脂のワイヤを使う事もなく、より多くの方の耳に容易にフィットする形状を発見しました。スリムで異物感がなく、掛けていることを忘れる快適さを実現しました。メガネとの併用も問題ございません。歩行時にケーブルと身体が触れることで発生する不快なごそごそ音(ケーブルタッチノイズ)が劇的に減少します。

タッチノイズを抑えたオリジナルケーブル
タッチノイズを考慮して、柔らかくしなやかな被覆素材を採用。イヤーフックを使用する際にも柔軟に曲がり、良好な装着を実現します。

エージングについて
エージングとは、ある一定の時間、使用を続ける事でが音に変化をもたらす現象の事です。音を出すドライバーユニットは、熱で成形した極めて薄いフィルムが振動する事で音を出してます。その原因は明確ではありませんが、フィルムが成形される際に加わったストレスや接着剤によるストレスが、使用を続けている間に馴染み、微小信号の際動きやすくなるのではないかと考えられます。 本製品については、小口径であるため、エージングの変化がわかりにくくなるまでには長めの時間が必要です。概ね150~200時間程度、通常の使い方をして頂けましたら、繊細さが増し、本来の設計意図の音質になります。 *エージングにより、音質が良くなるという原因を明確に特定できていないため、今までエージングについて明示する事はありませんでした。現象は以前より確認しており、またお客様からエージングについてのご質問を多く頂くため、見解を述べる事にいたしました。
装着方法
イヤーピーススイングフィット機構をご参照の上、装着時にスムーズに耳に収まる角度に調整してください。
左右を筐体裏側にあるL(左)、R(右)の表示にてご確認ください。本体を持ち、少しねじるように押し込んで、両耳に装着します。装着位置によって音質が大きく変化しますので、音楽を再生しながら、片方づつ本体を立体的に動かし、最も好ましく聴こえる位置に合わせて下さい。それが最適位置(ベストポジション)です。一度体験すると、二度目からは無理なく位置を合わせる事が可能です。
※通常、耳の形状は左右でかなり異なります。そのため、最適位置は左右の耳で異なります。

スペック | |
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筐体 | ステンレス |
ドライバー | ダイナミック型 |
インピーダンス | 16Ω |
感度 | 100dB/mW |
ケーブル長 | 1.2m |
重量 | 14g |
付属品 | イヤーピース、イヤーフック、ポーチ |