TH610

リスニング用として気に入っているヘッドホンです。

生産終了のアナウンスが出て残念です…

TH600ともTH616とも違うサウンドなので、気になっていた人は今のうちに購入してしまいましょう。

では、いったいどんなサウンドかというと、「聴いていて楽しい、迫力のある音」といった感じです。

リスニング用なので好みの面が大きく、視聴できるならしたほうがいいです。

ただ、（FOSTEXの下位機種は全てそうかもしれませんが）T60RPと音の傾向が似ていて、こちらを気に入った方はランクアップとしてエイヤッと購入するのもよいかと思います。

個人的に音響仕事で使っています。

おもにPA以外でもスタジオ外録音であったり、モニター用として。

TH610の特徴を一言でいえば、「万能型」かと。

良くも悪くもふつう。

スペシャルな、LOWが...Highが...広い音場が...美しい響きが...素晴らしい抜け感が...解像度が高い...分離感がすごい...ということはありません。

「特筆」すべきスペシャルなことはありませんが、じゃあなにが良いんだというと、いま挙げた事項すべてが特筆すべきではないけど、すべて75点〜80点ということです。90点以上の項目はないですが。

見方によってはというか、聴く人によっては「ツマラナイやつ」なんですが、個人的には「密閉型のモニター用途」という括りでは一番使いやすいですね。

万能型なんて書くと面白みに欠けるんだよなと思う人がいるかもしれないんですが、仕事だと音源やシチュエーションを自分から選ぶということはあまりできないので、なんにでも使える密閉型のヘッドフォンモニターというのはじつはすごく助かります。

使いこなしとしては、ipadとかMacとかに直挿しでもそれなりに聴けますが、どっちかっていうと出力の安定したアンプで鳴らしてあげることによって圧のあるしっかりとしたLOWとシャッキっとしたHighが出てくるし、粒立ちも良くなります。

仕事で使うm920やRME、アンブレラのバッファーアンプなどとも相性は良好。

最近、家用でZenDACを買いましたが、610との相性もよいです。ZenDACは元気がよくグイグイ前に出てくるハッキリとした音なので、気持ちしっとり目の音調の610とは悪くないです。

今まで、色々なヘッドホンを使ってきましたが、遂に理想の密閉型ヘッドホンに巡り会えました。

自分好みの音です。

ヘッドホンが見つかれば、次はアンプか解放型ヘッドホンですね。

今はアンプにiFiaudio microiDSDを使っていますが、据え置きが欲しくなります。

OPPO HA-1 かな？

解放型ヘッドホンならT1 2nd かHD800Sかなボーナスまでに考えます。

今まで数十本のヘッドフォンを視聴しまくってきましたが最後に残ったのがこのTH610。

オーデジーのLCD-3を購入寸前まで行ったのですがポタフェスでまだ発売されていなかった

TH610を視聴して基本性能の高さに驚きました。

th900mk2で高音の刺さりが嫌だったので正直期待はしていなかったのですが

良い意味で裏切られました。TH610が発売されてすぐにe-イヤで視聴をしました。

環境はAK380→hugo→TH610 or LCD-3です。

躍動感はLCD-3の方が上回っていましたが楽器の自然さ、最低域の解像度など総合にはTH610が上回っていました。密閉型とは思えない空間表現力。

そこでつぎにアンプをhugoからLUXMANのp-700uに変更。

LCD-3では全体のレベルが上がった感じでしたがTH610はありえないくらいの化けっぷり。

私の中ではLCD-3を軽く超えてしまったのです。

即決でTH610とLUXMANをセットで連れて帰りました。

この金額でこのポテンシャル、一聴の価値ありです！