T5p 2nd Generation

3年程使用してのレビューです。

全体の音の量感は高音≧中音＞低音です。

■良い点

・圧倒的煌びやかな高音

beyerのT1/T5pならではの澄んだどこまでも伸びそうな高音を楽しめます。

T1と比較すると密閉型である分、抜けや突き抜ける感覚はT1に分がありますがピーキーすぎず万人受けしやすいのはT5pであると思います。

・ボーカル表現

クリアかつ適度に分離したボーカルが若干前方に定位した状態で聞こえます。

ゼンハイザーHD800がホールならT5pは小さ目なライブハウスといった印象で、両者それぞれに良さがあり、私の個人的な好みはT5pです。

・低音の量感

初代T5p(というかbeyer全般)は低音のスカスカをしばしば指摘されていましたが、そこの量感は2ndで良い塩梅に調整してきたなと感じます。

量感が多いとは全く思いませんが、しっかりと存在感はありつつも一番の売りである中高音は絶対に邪魔させないという強い意志を感じさせるチューニングに仕上がっていると思います。

■注意点

私は当時念入りに試聴した上で購入しているので正直悪い点は無いですが、注意点をいくつか。

・低音スキーは要試聴

低音ゴリゴリで頭を振って音楽を聴きたいような人には物足りない可能性が高いです。

この価格の製品を試聴無しで購入する人はいないとは思いますし、低音スキーがわざわざbeyerに手を出すとも思えませんが念のため。

・イヤーパッドは合皮

イヤーパッドが天然皮やベロアではなく合皮なので、2年程度で劣化が進むと思います。2020年12月現在、純正パッドの在庫はあるみたいですが、将来的には無くなっていく可能性もあるかもしれません。

3rdのイヤーパッドとの互換性は調べてません、すみません。

かなり高音域に特化したヘッドフォンだと感じました。

低音と中音は程よくでており、高音域の音をしっかり響かせています。

迫力よりは細やかさを重視したタイプだと思います。

幅広い音場から聞こえるキラキラした音が魅力です。

付け心地も耳をしっかり包んでくれ心地よいです。