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2015/08月下旬
beyerdynamic T1 2nd Generationのレビューをさせていただきます。まず音質ですが、楽器の音が一つ一つ鮮明に聞こえる位クリアで解像度が高いです。あと女性ボーカルやR&Bなどを聞いた時の生々しい響きは本当にリアルです。目を閉じて聞いていると、隣で歌っているかのようでした。低音も以前のT1に比べると深みが増しており、より迫力、臨場感のある音を聞かせてくれます。総合的にT1と比較すると音の情報量が多いのですが、全体的にバランスが良く、聞き疲れすることのない心地良い音質になっています。また、フィット感も良く、イヤーパッドも柔らかいので長時間装着していても疲れないです。あとケーブルが着脱式になったのも嬉しいですね。
【レビュー日:2015/10/02】
進化を遂げたテスラテクノロジーの結晶とも言うべき製品が登場しました。T1 2nd Generation。同社のフラッグシップモデルT1で得られたフィードバックをもとに開発されたモデルです。一聴して思ったのはそう来たか。ということ。T1とはまったく違う音色です。まず全帯域に渡って音が濃密になり、押し出しが強くなっている印象です。そこにいい具合にテスラドライバーらしい伸びがよく粒立ちがいい高域が重なってきます。テスラドライバーと言えば細かな表現に長けている印象があると思いますが、こちらも例外ではありません。またT1同様、音場が広く定位感もしっかりしています。そして大きな違いが低域です。全体的に量が増し、曲によってはズンズン響くようななり方をします。以前のT1と比べると違いに驚かされます。ですが聞いていくうちに自然と耳に馴染んでいくのか、気にならなくなっていきます。それくらい自然で誰でも素直にいい音だなと感じられるヘッドホンだと思います。テスラドライバーのきらびやかさに濃密さを合わせたような音で全体的にブラッシュアップされておりバランスよく仕上がっているので純粋に製品としての完成度は高いと思います。T1と好みは分かれると思いますが進化したテスラテクノロジーをぜひ一度お試しください。
【レビュー日:2015/10/06】
T1 2nd Generation
もし、【T1】が、ケーブル着脱式だったら、、、。そう思った御仁も少なくないでしょう?これからの【T1 2nd】はバランス改造しなくてもいいのです!ケーブル着脱式の利点を生かして環境に合わせたケーブル選択をなさってください!さて、音に関しまして、試聴環境はPC+marantz HD-DAC1です!【T1 2nd】やや低音が前面に出たかと思います。え、じゃあ【T1】の良さは無くなったのか?いやいや、前作【T1】の透明感や、上品なバランス感覚はしっかりと受け継がれております。女性ボーカルモノを鳴らせばお客様を非日常に引き込む、上質の音楽体験を提供できるヘッドホンです。中高音にクオリティを求めるお客様は是非一度聴いてみてください!聴いたことが無いなんてもったいないですよー!あ!忘れてました!アンプは必須です!パワフルな据え置き型アンプとセットで聴くことをオススメしまーす!
【レビュー日:2015/10/06】

「T1」を大きく進化させた第2世代機
"「T1 2nd Generation」は、高磁束密度モデルの先駆けともいえるテスラテクノロジーを採用したbeyerdynamicのフラッグシップヘッドホン「T1」をさらにグレードアップしたモデル。心臓部であるテスラドライバーそのものにも手を入れるとともに、筺体構造や仕様に至るまで見直しを図り、サウンド面でもT1から大きく進化を遂げている。 今回の試聴では、私自身がT1ユーザーということもあり、T1 2nd Generationでどれほど音質差が生まれるのか興味があり、まずは自宅環境(ラックスマンDA-06+同P-700uによるシングルエンド接続)でそれぞれを聴き比べてみた。 T1は解像度が高く、すっきりとした空間描写を得意とする傾向で、低域は弾力良く引き締め、音場のクリアさをより際立たせている印象。ピアノやシンバルといった高域の響きが強いパートはより硬質でブライトな煌めき感が高まっている。オーケストラは分解能良く階調細やかな旋律を瑞々しく描き、ホールトーンの奥行きもS/N良く表現。ボーカルはハリ良くクールな潤いを伴ったスマートな描写となる。DSD音源では涼やかで鮮明な音像とクリアで付帯感のない穏やかな余韻の深さを味わえた。 一方のT1 2nd Generationでは、音像におけるボトムの重心が下がり、芯の太さも感じられるようになり、ボーカルには独特な温もりが宿る。低域は密度良く安定的な音伸びを見せ、バランス良いリッチ感が得られた。ボーカルの肉付きも増し、密度感が向上。滑らかでウェットな口元の艶も生々しさがより深まった印象だ。 オーケストラの旋律は解像度の高さを維持しつつ、しなやかで厚みのあるハーモニーを流麗に描き切る。ホールトーンの余韻も階調深く美しい。ジャズのウッドベースやロックのディストーションギターの音像は、独特な粘りを持つ高密度なボトム感を伴っており、芯の太い安定的な中低域を表現した。 DSD音源の深みのある空気感もより自然に描き、濃密で落ち着きある音像の分離良い際立ち感もシームレスにまとめあげる。これまでのT1でも得意としていた音場のナチュラルな表現力にウォームで滑らかな質感描写力が加わり、より自然で弾力豊かなサウンドに進化したといえるだろう。 続いて、バランス駆動も可能な強力なヘッドホンアンプを備える、11.2MHz・DSD対応の最新型USB-DAC、ティアックUD-503にT1 2nd Generationを接続。そのサウンドクオリティを掘り下げてみた。 ここでは別売りオプションの4ピンXLRケーブルと、オヤイデ製の4ピンXLR→TRS×2変換ケーブルを用いた、バランス駆動のサウンドを確認してみよう。 アバレの少ない、より安定感の増した、低歪で落ち着きの深いサウンド傾向となり、質感は滑らかで音像の輪郭は引き締まっている。オーケストラの階調性もより細やかとなって、ナチュラルかつスムーズな旋律を楽しめた。S/Nも高く見通しの深い音場が展開し、音像の分離度も向上。楽器の艶やかさも付帯感なく清涼に表現してくれる。ローエンドはどっしりとしているが密度が高く凝縮され、にじみのない、切れ味のよい響きだ。 DSD音源においては躍動感や質感の流麗さが増し、有機的で生々しい描写となる。声の艶やかさ、楽器のふくよかなボディの響きも自然に浮き上がり、重心の下がったサウンドを聴くことができた。11.2MHz音源では音離れ良く、個々のパートが立体的に感じられ、余韻の爽やかさと、どっしりと深く響く音像の存在感の高さがより際立つ。いかにも目前にいるかのような生々しさだ。 このT1 2nd Generationは、T1が持っていた高域にかけてのクールな倍音の美しさをそのまま自然に引き延ばすとともに、低域の密度や弾力感を増やし音像の芯を強化することで、より有機的な音楽表現を獲得している。単なるマイナーチェンジや“Mk2”という枠に収まらない、メジャーモデルチェンジといっても過言ではないほどのインパクトを放つ進化を遂げた、新時代のフラッグシップ機だ。"
◎特徴
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T1の後継機。T1を超える力強い低音と忠実な再生能を備えたフラッグシップモデル
beyerdynamic T1 2nd Generation
『T1 2nd Generation』は、T1で得られたフィードバックをもとに更なる進化を遂げた、『進化したT1』です。
原音を忠実に再現するテスラテクノロジーの良さはそのままに、高周波帯での共鳴抑制、
内部パーツの共振抑制など細やかな改善が行われ、さらに質の高いテスラサウンドをお楽しみいただけます。
より正確で力強い低音再生、加えてバランスのよい音場表現を実現しています。
改善はドライバー部分だけではありません。専用のケーブルの品質もさらに高いものとなり、
高品位な殿堂を実現する高純度無酸素銅7N OCC線と、外部ノイズに強いテキスタイルコーティング(繊布被覆)を 採用した専用ケーブルが付属しています。 加えてケーブルを着脱構造としたことで、よりハイレベルなリスニング環境の構築にも対応。 別売のバランス対応ケーブルに換装することで、 お使いのバランス対応ヘッドホンアンプの可能性をさらに引き出すことが可能です。
また、優れた装着感を実現するホローファイバー繊維とソフトベロア素材を採用したイヤーパッドを備えており、 長時間のリスニングでも快適にお使いいただくことができます。
◎スペック
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形式 :ダイナミック・セミオープン型
周波数特性 :5Hz-50,000Hz
感度 :102db
インピーダンス:600Ω
ケーブル :3m/両出しストレート/着脱式
プラグ :3.5mmステレオミニプラグ
質量 :360g
付属品 :6.3mmステレオ標準プラグ、セミハードケース