Edition 8 EX

再生環境:AK300→(デジタル出力)→HDV820→pro iCAN→(アンバランス)→Edition8 EX and AK300AMP+AK380AMP→(アンバランス)→Edition8 EX

Edition8 EXをまず一聴して感じたこと、それは今までEditionシリーズで培ってきた音作りの完成形だと感じました。

S-Logic EXを搭載することによって更にサウンドステージの立体感、空気感が改善され、低域から高域までのサウンドバランスもULTRASONEらしい勾配であったからです。

話を具体的にします。

まず、S-Logic EXの効果は非常に如実に感じ取ることができます。単純な比較としてS-Logic Plusを搭載したEdition 8 Ruthenium等と比較しても差は歴然です。

肝心な音に関してはEdition 8 Rutheniumほど尖ってはいないですが概ねEdition 8 Rutheniumのサウンドバランスを維持しつつもRutheniumではあまりにも低域が出ないイメージが強かったのですが、本機では低域が空気感が広いながらもぼやかずタイトかつ多すぎず少なすぎない量感で非常に楽しいです。言わずもがな、ULTRASONE特有のキマった高域は健在です。

機能面でも改善が見られ、ヘッドホンにmmcxや2pin(!?)を採用するようなULTRASONEですが本機はLEMOコネクタなので非常に安心かつコネクタ構造的に信頼性もあるので非常にgoodです。また、Edition8 EXに採用されているケーブルの線材もEdition15に採用されているものと共通なので良いものと推測されます。

Editionシリーズに共通したヘッドバンド部は軽量素材なので、本体重量もそこまで重くないので疲れも少ないと感じました。

総評として、Edition15などは個人的に古くからの音作りと少し違った音という印象がありますので今までのULTRASONEの音作りを求める方にとってはEdition8 EXは1つの完成形ではないのかなと感じました。