Comply Ts-500

今までComplyシリーズは高音域が減衰する

ため好みにあわないと思い込んでいました。

しかし、それは大きめのサイズでフィットさ

せすぎていたのかもしれません。

なぜなら先日、Noble Falcon Pro用に

アジアンフィットのSサイズを購入し装着した

ところ、見事に認識が一変したのです。

確かにシリコン系イヤーピースと比較すると

高音域は抑えられます。

ただし、僅かに減衰する程度で高音域の主張は

弱まりませんでした。

ここにComplyの真髄が見えました。

それは密着度を他のイヤーピースより弱め

ても充分な遮音性が得られるため、低音域を

保護できているに他なりません。

他社製のイヤーピースと密着度を合わせる

必要はなく、寧ろ少し余裕をもたせた方が

音質に影響を与えずに視聴環境をキープ

できたのです。

その結果、私自身のComplyに対する認識も

良い意味で変わりました。

また、アジアンフィットという丸みを帯びた

形状（少し太めです）も耳にあっていた可能性

もあります。

Complyは形状も選べますから、

試着してご自身に合うピースを選ぶ楽しみ

もありますね。

繰り返しになりますがベストフィットを

目指さなければ高音域は減衰してしまいます。

安価な商品ではないので慎重に選ぶことを

お勧めします。

コンプライの魅力は高い遮音性、と耳壁に密着する事によるイヤホン筐体の安定があると思います。

遮音性が高いので音量を必要以上に上げなくてもよく、隙間ができないことで音漏れがなく低音域がしっかりと聴こえます。

コンプライをつけると高音域が減退するように感じるという意見も多いですが、原因は主に2つあると思います。

1つは、人の耳は比較で判断する部分がある為、低音域がしっかり聴こえるようになることで高音域が弱くなったと感じる事。

もう1つは選択するサイズが間違っているということです。サイズを選択する際につい中間であるMサイズを選びがちですが、Mサイズだと多くの人にとっては大きすぎるため、装着した際に口径がつぶれたまま耳に装着されてしまい高音域が減退してしまうというものです。

eイヤホンではサンプルも置いてあるので、ぜひSサイズで試してみてほしいです。

イマイチな点としては、イヤーチップとしては価格高めで、推奨使用期間も2、3か月と短いかもしれません。また耳の中が湿っている人等には感触として合わない事もあると思います。

普段、電車通勤等で周囲の雑音が多い環境でイヤホンを使用する人に一度試してほしいです。

それと何度もしつこいですが、Sサイズを試してみてください。

コンプライにはさらにSSサイズあたりの発売も検討いただければと思います。