dapはonkyoのdps1を使用しています。ポタアンはfiioのa5です。実のところ、ポタアンがなくても聴くことはできます。ただ、電車の中でポタアンなしで聴いたとき、ボリュームを30（ボリューム50%、それ以上だと耳にあまり良くないので）だと静かな音楽だとあまり聞こえないだけでなく、正直言ってこれより安い価格のイヤホンなみの音色になります。なので、購入後店員さんに相談しながらポタアン選びをして、fiioのA5を購入しました。ポタアン選びの注意した方がいい点ですが、アンプ部の推奨消費電力が500MWから1Wになっています。ポタアン選びの際、メーカー等の公式ホームページのスペック等を見て、消費電力を確認した方がいいです。ちなみにこのヘッドホンの抵抗値は２０Ωだそうです。
このヘッドホンの購入を検討している方の中にB＆WのP7とどちら購入すればいいのか悩んでいる方は多いのではないかと思いますが、個人的にはp7の方がコスパには優れているのではないかなと思います。p7はポタアンなしでもならすことができるからです。ただ、僕の場合、このヘッドホンを購入した別レビュアーさんと同じでsineの方が音質的に好きだったのと、p7はいかにも紳士が買いそうなデザインで僕は別に紳士ではないのにと思いこちらのヘッドホンを購入しました。
具体的に音質について書こうと思います。平面駆動のヘッドホンは低音があまりでないといわれていますが、本機もあまりでないのでポタアンのベースブーストをONにして普段聴いています。高音についてはジャズを聴く分にはあまり不満はありません。しかし、狭間美帆のアルバムを聴いて弦の鳴り方が自宅の据え置きヘッドホンATHA2000Z(オーディオテクニカ製）ほどは出てないのでクラシックを聴いて不満を感じる人はいるのではないかなと思います。とはいえ、ジャズのメインの楽器の帯域（例えば、ギター、ピアノ、サックス等の中域から中高域）はとても表現力が豊かなヘッドホンであると思いました。
このヘッドホンはネットの情報だけを頼りに買うのはちょっと危険かなと思います。現時点では30000ほどします。それにあまりネットには情報がありません。店頭で試聴をしてから、購入した方がいいと思います。写真では伝えづらいのですが、BMWのデザインチームがデザインの担当していることもあり、シンプルですが使っていると高級感を感じさせてくれます。実際使ってみて分かったことですが、結構重たいし意外と大きいです。とはいえ、首が疲れてしまうほど重たくもないですし、装着感は悪くないです。（MAX2時間ほど利用しますが、疲れたことはありません。）ハウジングは360度回転し平らにすることができますが、それ以上折りたたむことはできません。ちなみにですが、高いお金を出して購入したのに傷がついたらイヤなので僕は別途ヘッドホンケースを購入しました。（傷がついたらいやな気分になるのも、Ｐ７と似ている気がします）
そんなこんなで中古で購入し、ポタアンが約一万、ヘッドホンが約三万、ヘッドホンケースが約２０００円、そのほかにポタアンのシリコンバンドを購入したので結構いい値段になりました。金銭的な覚悟が必要ですが、僕は「やればできる子」のようなヘッドホンだと思っています。
最後にこれより高いポータブル用のヘッドホンが幾つかあるものの、ハウジングが大きすぎて実用向きでない気がするものもあるような気がします。トータルで高くつくものの、ポータブル用途のヘッドホンでは最高峰であると僕は思っています。
