<主な特徴>
●最大の特徴として、着脱式のプラグを変更することにより3.5mmシングルエンド接続、2.5mm or 4.4mmバランス接続に対応することができる(各プラグが付属するので別で購入する必要なし) スティック型DACが台頭する今のオーディオ事情にマッチする仕様(総評参照) またプレーヤーのバッテリー事情で低燃費のシングルエンドと高燃費のバランスをその場で使い分けたいという要望にも応えられるのも割と便利だったりする
●プラグカバーがイヤホンケーブル最長クラスで、一般の1.5~2倍くらい長い 着脱式にしても長すぎる プラグを折ってしまうリスクが大きいので取り扱い注意 細い2.5mmプラグで使う際は特に注意が必要
●浅いソケットにのみ深く繋げられるタイプの2pinコネクタ ゆえに深いソケットを持つ2pinイヤホンにはきちんとピンが刺さらない危険性が高いので注意
●ゴツい4芯ケーブルながらそれなりの柔軟性が確保されていて、外使いでも取り回しがそこまで悪いと思わない タッチノイズも小さく巻き癖もつき難め 但しケーブルスライダーの動きがシブく使い難い
●付属ケーブルに比べ全体的に音の厚みと解像度が増すハイグレードケーブル 低音が豊かに柔らかく、中域~高域は中庸に鳴るバランスで、音特性としては低域に少しぼわんとした癖をもっている 音を過激に変化させないので単純なアップグレードとしても機能するし、幅広いスティック型DACとも音が喧嘩し難い
●ケーブル(&イヤホン)収納用ポーチが付属する 交換用プラグも一緒に忍ばせておくとよい
<総評>
本ケーブルの評価を下す前に、今のリケーブルの在り方に関して述べたい 現在は“ケーブルの延長“であるかのように取り回せるスティック型DACが豊富にあり、前段のDAC(&アンプ)、後段のケーブルの2段構成となったことでリケーブルの自由度が大きく上がっていると言える DAC&アンプの性能が極まりつつあるなら別だが、音質向上効果は前段のDAC&アンプを変更した方が大きく出る上にリケーブル感覚でDACを気軽に変更できてしまう今だと、昔のようにリケーブルで音質向上を望むのは効率的な手段ではない あくまで自分の考えだが、スティック型DACを変えて音質向上を図る今のご時世にケーブルで求められるのは「如何なるDACアンプにも繋げられる」ことだと思うし、将来的に見るとこれが大きなアドバンテージになるとも思っている ケーブルそのものの質を高めるのはもちろん大事だが、この価格帯のケーブル相応のシステムとしてスティック型DACの存在がちらつくので、単に音を追求するだけでは今後通用しないだろうとも感じている 正直自分なら、今のご時世で音質を上げるならばリケーブルよりスティック型DACを導入もしくは交換(リダック:Re…