高音の質:45
中音の質:50
低音の質:45
細やかさ:45
迫力:40
音場:35
パッと聴きはベイヤーダイナミック特有の超鋭い高域に意識がいってしまいがちになりますが、決して強いだけでなく、その高域が中域〜低域にかけて音の輪郭や再現性、広がりにしっかり恩恵を与えている事がわかります
解放型にしてはそこまで基本的な音場は広くありませんが、自然な抜け感をキープしつつ密度や熱量のある、充実した音を聴かせてくれます
以下からは帯域別に感じた感想
・高域
聴き手が意識せずとも音の輪郭や発生源を余す事無くハッキリと伝えてくるような高域です
解像度としては非常に高いですが、ハイハットなどの音が全て手前に来るような感覚で前後感が無くなっていると感じる部分も
・中域
とても素晴らしいです
定位が良いのはもちろんの事、モニター機という括りながら音に艶や美しさがあり、リッチで「良い音してる」という高級機特有の説得力があります
特に女性ボーカルとの相性が良いと思いました
・低域
こちらも素晴らしいです
スピード感がありつつ下の伸びも必要十分で、とても余裕感のある低域が出ていると思います
ボリュームを上げていくほどdt1990proの余力感、基礎性能の高さを実感すると思います
総合して高い基本性能を持っているのは間違いなく、この癖の強い高域が許容、または気にならない方にとってはドハマりする機種だと思います
また重量、側圧がややキツめな部類だとは思いますが個人的には良好な装着感でした。