高音の質:50
中音の質:50
低音の質:45
細やかさ:50
迫力:45
音場:50
遮音性:35
音漏耐性:35
タイトル通りです。
近年の多種混載マルチドライバ高級機が悉く酷いクロスオーバー処理なのに心底ウンザリして、真っ当に音のいい機種を探して辿り着きました。
主な試聴環境はiPhone→audirect T1→DUNU DTC500で、ほんの少しだけCayin N7でも聴いています。
外観は値段なりか、やや劣ります。
カーボン製のフェイスプレートは悪くないのですが、LCD-XC同様ちょっとゲーミング感があります。
筐体は分厚いアルミ製で、それなりに高級感もありますが装着感は覚悟した方がいいででしょう。
あまり内耳道に深く挿入せず、トラガスとアンチトラガスの間の窪みで保持するのが向いているようです。
イヤーピースは浅めの位置で確実に保持できる物を選んでください。個人的にはTWS用から選んでもいいと感じました。
音質は価格なりか、やや優れています。
周波数特性としては、可聴域全体で耳障りなピークやディップがなくフラットです。
現代的なクラブ系のトラックでは僅かにローエンドの量感が不足すると感じるかもしれませんが、その場合は後述するアンプの駆動力が足りていない可能性を疑ってください。
音像は平面駆動型らしい丁寧さで、トランジェントが良好なのも相まって打楽器やピアノの質感が生々しく感じられます。
更にAUDEZEカラーといっていいアコースティック、エレキ問わないギターの鳴りの良さも魅力で、ロックやカントリーへの適性は突出しています。
音場や定位は価格なりですが、めちゃくちゃに素晴らしいという訳ではありません。
頭内定位の違和感は覚えづらく、ちょっとだけ頭の外に広がるステージングを感じますが、フルオケを楽しみたい人なら別の機種を選ぶと思います。
個人的な嗜好としては、オンマイクの強い小規模スタジオ録音やITBで完結する打ち込み主体ならEuclidで十分です。
注意点として、本機のスペックにある最小入力50mWはドングルDACだと中々キツイ要求だと思います。
インピーダンスが12Ωと低いのもあって、相当しっかりした電流供給ができる設計でないとAUDEZEの想定した音が出ないでしょう。
電流供給力に優れたQuesytle M12ですら音量こそ取れるものの高域が歪むし、ローも制動が足りません。
バスパワーならDTC500やGo Bar、バッテリー内蔵ならMojo2くらいは用意したいところです。
体感として、シングルエンドでの出力が100mW@16Ωくらい出せれば問題ないでしょう。
バランス接続でゲインを稼ぐのも悪くはありませんが、多くの機種では出力インピーダンスの面で不利になることを考慮してください。
あれこれ言いましたが、このところ各社がフラグシップとして発表する静電、BA、DDを組み合わせた全マシ二郎系ラーメンみたいな機種が悉く位相回転の問題を放置した酷い音作りで辟易しているので、こういう実直な機種こそ売れて欲しいと思います。