秋葉原店にて長時間視聴した際に最も印象に残っているのは、このJomo AudidioのCappuccinoだった。カスタムIEMとして最低価格ラインながら非常にまとまりがよく、すでに他社のカスタムIEMを所有してる私もサブ機として欲しくなった次第である。以下視聴機による音質レビュー。
低音域:柔らかく控えめな存在感
低音域は控えめだが、十分な量感があり、全体をしっかり支えている。重低音の迫力や深さはそれほど強調されていないが、ボワつきがなくクリアで聴きやすい印象だ。ジャズやアコースティック音楽では、ウッドベースやパーカッションの自然な響きがしっかり楽しめる。
中音域:滑らかで暖かい表現
中音域はこの製品の最大の魅力で、ボーカルやメロディーを奏でる楽器の音が非常に豊かに表現される。音色には暖かみがあり、女性ボーカルやピアノの繊細なニュアンスも再現できる。音の分離感も優れており、ボーカルと楽器が自然な距離感で調和して聴こえる。
高音域: 柔らかく聴きやすいチューニング
高音域はシャープさよりも滑らかさを重視しており、長時間聴いても耳が疲れにくい。シンバルやストリングスの高周波成分は穏やかで、刺さるような強さを感じさせない。ただし、高音域の伸びや煌びやかさは控えめで、クラシックや電子音楽で高音の鮮やかさを求めるリスナーにはやや物足りないかもしれない。
総合評価
S100 Cappuccinoは、滑らかで暖かい音が特徴的なイヤホンだ。特にボーカルや中音域を重視する人には相性が良いと思う。細かい分析をするというよりは、リラックスして音楽を楽しむのに向いているイヤホンだと思う。
このクオリティのカスタムIEMを税込¥55000で買えることが非常に驚きだった。価格が安すぎるということでまだ視聴したことない方も是非一度視聴してみることをおすすめする。