高音の質:45
中音の質:45
低音の質:40
細やかさ:45
迫力:35
音場:40
3分程度店頭で試聴した印象をまとめた簡易レビューです そのため、付属品や外で使っていないと気づき難い事(タッチノイズ・遮音性など)は書いておらず、欠点も精査しきれていないのでネガティブな点もほとんど書いていません 遮音性・音漏れ耐性は試聴時に評価しきれなかったため無評価としています 以上、ご了承ください
<試聴時の印象>
●真っ黒で光沢を放つ筐体、ケーブルは黒と金の撚り線となかなかに高級感あり 筐体は樹脂製で軽いが安っぽさなし ロゴもどことなくお洒落に見える
●装着感はなかなか良く、EA500よりも軽やか 付属ケーブルの取り回しは普通でよくも悪くもない
●付属イヤピが妙に耳から抜けやすい 奥に押し込んでも、頑張って耳から出ようとする そこは頑張らんでいいから 試聴時は注意
●聴いた瞬間に思ったのは「EA500より音が優しくて上品だな」 2分程度聴いてみて一番に感じたことは「2万円イヤホンにしては音が上品すぎるだろ」という印象 低域はEA500に比べちょっと量感が減っただけで質感は大体一緒だが、中~高域は解像度超重視でEA500と比べると遥かに繊細に EA500の瑞々しさを少し抑えつつ温度をちょこっと上げた感じがあり、春のお日様のような温かみと明るさに強い上品さを併せ持った音となった 音のキャラクターを例えるなら「晴れた昼の庭園でお茶を楽しむご令嬢」といった感じ(これ伝わるのか?)
●少し音量を取りにくい スマホでも音量を取れなくなさそうだが一応注意
<総評>
ご令嬢と呼ぶに相応しい「上品」の塊で無欠 箱入りかどうかは分からないがあまり怒らない子だと思う(謎) 2万円クラスにしては逆に引いてしまう程音が綺麗で粗は完全にゼロ 無欠すぎて自分じゃ釣り合わないと思う程に品高い 自分は本機の購入を躊躇っているが、もしこのメーカーのイヤホンを初めて購入するなら、大人気機種のEA500よりも本機EM6Lの方を自分は強く勧めたい(音質だけでの意見です) それぐらい音の上品さは群を抜いており、音圧がやや弱めのミドルクラス上位イヤホンといってもいい かといってそこまでつまらない音で終わっているわけでもなく、2万円イヤホンとしての聴き応えも必要十分なくらいにはあった とはいえEA500ほど音圧でイケイケしないので、リスニング時のアタック感はEA500の方が勝る もしEA500がガサツな音に聞こえるようなら、本機はEA500をも大きく超える愛機となってくれるだろう
予想を結構超えていたので若干余計な補正が入ってしまっているかもしれないが、音は本当に良かったと思う TRUTHEARのHEXAは”いい音”と”楽しい音”の相反する性質ものどうしを綺麗に1つにまとめあげるセンスに感心したが、本機に関しては”上品”という1テーマを2万円クラスのイヤホンでここまで表現できるセンスに感心した 音質対コスパもHEXAより少し高く感じられ、個人的には2万5千円程度の価格をつけてもいいと思える
他のレビュワー様も述べられているが、付属のイヤピが妙に耳からするっと抜けようとしやすいので、試聴時は適当なイヤピを持参するなりしたほうがいいかもしれない 最悪、指で本機を押さえながら試聴しよう