高音の質:45
中音の質:45
低音の質:45
細やかさ:45
迫力:40
音場:40
遮音性:35
音漏耐性:40
一昨年に、私としては2機種目のTWSとして購入しました。
主に接続する端末は、AndroidスマートフォンとChromecast with Google TVで、用途は音楽再生と動画視聴です。
なお、音質に関してはイコライザーは使用していませんので、その点をご承知おき下さい。
【音質】
帯域バランスはフラットに近く、どこかの帯域を強調したような音作りではありません。
低域は割とタイトめで、かつある程度の深さもあります。
中域はボーカルがやや近めで、中高域と相まって元気に楽しく聴かせてくれる印象があります。
高域は少し明るくキラッとしていて、派手とまではいかないまでも少々味付けがされています。
解像度は当時(2021年春頃)の1万円台のTWSの中では高い部類で、音場は少し広めです。
うろ覚えですが初代Falconと比較すると、初代はメリハリが効いているのに対して、本機はやや繊細さがある鳴り方をしています。
全体的にはやや明るめのリスニング的な音という印象で、帯域のバランスだけではなく解像度や音場といった部分も含めて、総合的なバランスの良さが目立ちます。
比較的どのジャンルでも、楽しく聴かせてくれるTWSの1つだと思います。
【装着感】
本機はTWSとしてはノズルが長めで、殆どイヤーピースで保持する設計となっています。
そのため、イヤーピース選びがとても重要です。
また、装着感の変化に伴い音も変化しますが、まずは安定した装着を目的としたイヤーピースを選定し、その後にイコライザーで調整される事をおすすめします。
【機能性】
本機はノイズキャンセリング機能は搭載されていませんが、外音を取り込む「ヒアスルー機能」が搭載されています。
しかし、この機能の出来はあまり良くなく、違和感を覚えるために使用していません。
機能面での本機の特長は、aptX Adaptiveへの対応とIPX7の防水性能、無線充電に対応している点だと思います。
私はaptX Adaptiveに対応した端末を所有しておらず未だに試せていませんが、これからのTWSには欲しい機能の1つだと言えるのではないでしょうか。
また、初代Falconからの進化点として、接続性の向上等が謳われています。
【その他】
本機はスマートフォンのアプリに対応していて、ファームウェアのアップデートや各種設定を変更出来るようになっています。
しかし、そのアプリを開いて接続する際にやや途切れやすい点が気になるので、アプリ側の改善を期待したいところです。
【総評】
総合力に優れた音質が魅力の本機は、「ノイズキャンセリング機能より大事なのは音質」という方には、是非ご試聴してみて頂きたい製品となっています。
現在のセール価格である6600円でこの音質というのは、とてもコストパフォーマンスが高いです。
投稿時の通常価格は9780円となっており、1万円未満で音質を最優先にTWSの購入を検討する場合には、有力な候補となるのではないでしょうか。
機能面ではノイズキャンセリング機能を搭載していないので、現代のTWSのトレンドを全て押さえているとは言えませんが、その点を除けば必要十分だと思います。
是非お試し下さい!