高音の質:45
中音の質:45
低音の質:50
細やかさ:50
迫力:45
音場:45
遮音性:45
音漏耐性:45
使用環境:iPhone15
発売日からちょうど1ヶ月使用させていただきました。このイヤホンはコンセプト通り、「生音質」を表現することにとことんこだわった、音質に対する妥協が一切ない逸品だと感じています。
【質感】
前作(AZ80)の握ると軋むケースは改善されていて、丈夫な質感になりました。ユーザーの声をしっかりと拾い上げてくれる辺り、さすがTechnicsです。ただ、前作よりもマグネットが弱くなっているため、少し落ちそうで心配になることがあります。
【音質】
前作は特に中高音域が美しいイヤホンという印象でしたが、今作は特に低音域がよりワイドになり、全帯域が満遍なく鳴っています。特に感銘を受けた曲を紹介します。
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①BLUE GIANT オリジナルサウンドトラックより「N.E.W.」
冒頭のテナーサックスソロの質感が驚くほどリアルです。まるで自分のためだけに目の前で演奏してくれているような感覚に陥ります。鳥肌が立ちました。
②宇多田ヒカル「Stay Gold」
裏で永続的に鳴っているピアノがとても美しいです。宇多田ヒカル独自の脳が解けるような世界観に誘ってくれます。
③BE:FIRST「誰よりも」
1人1人のボーカルの繊細な息遣いを感じることができます。特にRYOKIの声質とは相性が良いように感じました。思わず涙が溢れるほど、感動してしまいました。
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【ノイズキャンセリング】
アダプティブノイズキャンセリングが搭載されたことにより、自然かつ強力な遮音が実現できています。ここが両立できているのは素晴らしいと思います。
【外音取り込み】
前作に引き続き、何も付けていない状態に近い質感です(流石に某りんごのイヤホンまで自然ではありませんが)。
【装着感】
前作よりも小型化されたため、さらにストレスなく装着できています。私よりも耳が小さい母にも着けてもらいましたが、「めちゃくちゃ着けやすいね」と言っていました。
【接続性】
前作はiPhoneの場合、どのような場所でも一切途切れていませんでしたが、今作は人混みではそこそこ途切れます。ここはアップデートに期待します。
【アプリ】
ドルビーアトモス対応の空間オーディオが追加されましたが、私はあまり使っていません。面白い機能ではあると思いますが、デフォルトの音質が良すぎるのでこれで十分満足しています。
その他マルチポイントの先勝ち・後勝ち設定など、細かい機能が追加されていて、さらにユーザーの使いやすさを考えたアップデートになっていると思います。
【総評】
音質が私の「どタイプ」です。正直TWSはもう頭打ちだと思っていたのですが、ワイヤレスでここまで表現できる時代が来たんですね。音楽好きの方はもちろん、普段BGM感覚で音楽を聴いている方にも、このイヤホンを手に取って音楽の「沼」に片足を突っ込んでほしいなと思いました。