音質:50
携帯性:50
整列したトランジスタが見えるデザインで、まさかのディスクリートアンプということで
興味を惹かれ購入しました。
DAPやポタアンを色々聴き比べた中で、ディスクリートアンプ搭載を謳う製品は、いずれも解像度や深みの出方に他と一線を画すとものがあると感じていますが、
そうでなくとも高性能な製品は大抵、"デカい" "重い" "高い"のいずれかがついて回ります。
高いは仕方ないとしても、その前の2つをなんとかしたいと、こうした小型DACアンプをいくつか試すわけですが、やはり表現力で劣る印象がありました。
同社のBU1や、QuestyleのQP1R, QP2Rを聞いたことがありますが、これらの音から感じられた、振動の精細さや、沈み込む低音、覆い被さる響きと言った特徴をYUKIの音も持っていました。
(先の3製品はディスクリートに加えてA級動作であるともされていますが、YUKIの動作方式は不明です)
このサイズ、この軽さで、ここまでディスクリートらしい音が聴けるのであれば、DSD256対応に4.4mm口搭載といったこともあり、
もはやYUKIとiPhone(もしくはiPod)で十分だと思うようになり今ではその組み合わせに落ち着いています。
・機能
音量調整はボタン式です。段階がとても細かく、また非常に小さい音にもできます。
(接続元機器からくる微細なノイズよりも数段小さくできる)
大きい方にしても十分な音量が取れます。
(最大音量にしたまま接続機器を変えたりすると爆音が出ることがあるので、
接続や設定を変える際は音量を下げておくのが安全)
±同時押しでゲイン調整ができますが、ランプが点いたりはしません。
あまり大きくは変わらないので分かりにくいことがあります。
・電力消費
熱をよく持ち、接続元機器の電池はよく減ります。
モバイルバッテリーは持っていた方が良いと思います。
(例として、自分の接続元(iPod touch 7th (1043mAh)])では1.5h程の使用で
40%程度減りました)
・付属品
Type-C to Type-C のケーブルが1本入っています。
14世代以前のiPhoneで使用する場合はLightning to Type-C のケーブルを
用意する必要があります。(ノイズ対策品推奨)