試聴してみたところ、音が抜群だったので買ってしまいました。
どの帯域の音も埋もれることなく聴こうと思ったパートを追いかけられる程、基本的な解像度が非常に優れています。
DENONの迫力ある低音を軸に中高音域の粒立ちのよい音を広い音場で楽しめます。
ポップミュージックやクラブ系サウンドには抜群に合うと思いますが、割と万能タイプです。
比較的エッジの効いた音を響きよく鳴らすのが得意分野ではあります。
低音域が軸なのは間違いないですが、意図した味付けというよりは「よく出ていて音が濃い」という感じであって、特に低域強調系の音には聞こえないですが、ほんとによく出ています。
全音域のバランスはとても良く調整されていて、曲に合わせて一番良い所を聴かせてくれます。
音場はなかなか広く、縦横に比較的均等な広がりに感じます。
解像度の高さも相まって分離も良く、音同士の重なりや潰れがない為聴こうと思った音を追えます。ここがこのヘッドホンの一番楽しい所かなと思います。
このヘッドホンで一番のネックとなるのは音に関する事よりも本体に関する事でしょう。
まず、重いです。385gはほぼヘッドホンの上限に近い重さでしょう。
姿勢に気を使いつつ聴く事をオススメします。ちゃんとした姿勢で聴けているうちは意外と重さは感じませんね。
次にヘッドバンドですが…頭頂刺激型は言い逃れできない事実でしょう。付け方次第ではかなり痛いです。なぜここを修正しなかったのか…
装着する際はやや後頭部寄りに傾けて掛ける事をオススメします。
できるだけ側圧で支える、という事です。イヤーパッドは柔らかく食いつきも良いので
荷重がかかってもずり落ちる感じはありません。これでかなり改善されると思います。
そこまでして聴く価値があるのか?と聞かれれば、あると即答出来る実力がありますので、
試聴は必須かと思いますが、試聴したら音の良さについ欲しくなる一品だと思います。