ATH-ANC900BT

SONYの1000XM3をあからさまに意識した製品です。

そのため、オーテクらしさは感じられませんでした。

ノイズキャンセリング機能はSONYとは少し違ったアプローチです。

ノイズキャンセリングでの雑音除去という点ではSONYが優っていますね。

ただしノイズキャンセリング機能ON時の酔うような不快感は全く感じられません。

ごく自然な感じに静かになります。

長時間の使用も全く苦になりません。

この違和感の無いノイズキャンセリングが本機最大のセールスポイントでしょう。

ただし音質に関してはこれがノイズキャンセリングヘッドホンとしての限界なのか、製品化を急いだための産物なのかイマイチはっきりしません。

同価格帯で勝負するのであればここは誰もが認めるくらいSONYを超えて欲しかった。

ノイズキャンセリングの機能だけで勝負にきている感じです。価格も意識しているようですし。

音質に関しては褒められたものではありません。ごく平均的です。

極めて自然な静寂、不快感の無い静寂、そこのところでは圧勝でしょうね。

ここまで自然な静寂を作り出したのなら音質にももう少しこだわりがあっても良かった。

せっかく周囲の雑音を消して静寂になるのだから音を良くしないと意味が無いような気がします。

フラッグシップではゼンハイザーを超える製品を作りだしたのだからもう少し何とかなった感があります。

音質についてかなり厳しい見方をしててまう性格なので普段からBluetoothイヤホン、ヘッドホンを使用している方からすれば気にならないかもしれないです。

ノイズキャンセリングの製品を試してみて違和感を感じて購入をためらってしまった方には良い製品でしょう。