高音の質:45
中音の質:45
低音の質:45
細やかさ:45
迫力:45
音場:45
遮音性:45
音漏耐性:45
Monarch mkⅢの方が14khz周辺を持ち上げたようなチューニングで抜けが良く、女性ボーカルの輪郭が浮き上がって耳元で歌っているように聴こえます。また生楽器の倍音もよく表現されて臨場感のある音です。
また低域の量感も多く、コントラバスの弓弾きの質感などもダイレクトに伝わってきます。
ただ相対して中域の量感が若干少ないように感じるので、全帯域で満遍なく複数の音源が同時に鳴っているアンビエントなどは少し厚みが少なく聴こえる印象でした。
Prestige ltdはMonarch mkⅢに比べるとウォームで落ち着いた音に聴こえます。
ただ高域と低域を鳴らせてない訳ではなく、フラット寄りでウォームに聴こえているだけで全帯域を満遍なく分離させて鳴らす実力がある感じです。
低域は40hz周辺のサブベースもしっかり鳴らしてボワっと感がなくタイトな音が印象的です。
Monarch mkⅢは明るく元気な音の印象で、小編成の生楽器+女性ボーカルなどは立体的で空気感が素晴らしくMonarch mkⅢ向きのように思います。打ち込みドンシャリ系などは、Presitge ltdに比べると少し音が強く感じる曲もありました。
Prestige ltdは落ち着いた音の印象で、得意な音源があるという訳ではないけど全てに対応できるように思います。ただMonarch mkⅢに比べると少し無難な音に感じるかもです。
この2機種は優劣というより好みの差だと思いました。
悩みに悩んで全帯域の見通しの良さと対応力でPrestige ltdを選びました。
同価格帯の他メーカー候補はAcoustuneのSHINOGI、DUNUのGLACIER 川でした。
・Acoustune SHINOGI
良い意味でシングルダイナミックドライバーらしくないメリハリのある解像度の高い音に煌びやかな(だけど刺さらない)高域、かつシングルダイナミックドライバーらしいまとまりも併せ持つ音に感じました。音の定位感は立体的なPrestige ltdと比べると少し平面的に感じましたが、音の厚みはSHINOGIが上に感じました。
・DUNU GLACIER 川
Prestige ltdと同じドライバー構成とは思えない厚みのあるリッチな音で、音場はPrestige ltdよりこちらの方が1・2回り広いように感じました。
解像度に関してはトラックの多い楽曲では差がわかりづらいのですが、弾き語りなど音数が少ない楽曲で聴き比べると表現力や空気感は少しPrestige ltdに軍配が上がるかもといった感じです。
ロックやポップスなどはGLACIERの方が聴いていて楽しいと思います。