高音の質:45
中音の質:50
低音の質:45
細やかさ:45
迫力:45
音場:45
遮音性:25
音漏耐性:30
他社のイヤホンを多く手にしてみて、改めて感じる良さがあります。
BQEYZの安定感に勝てる勢いの企業は殆どないと感じざるを得ません。そもそものお話、winterの異質さをしっかりと感じ取るためには色々とイヤホンを長い時間聞いたうえで改めて聴いてみる必要があります。初っ端から突っ込むことはメインのターゲットではないような感覚はあります。
これはBQEYZ全般に言えることですが、屋外での没入感というのは他社製品ではカバーしきれない魅力かと感じます。それこそピエゾ時代のBQEYZのクオリティといえば飛び抜けておりましたが、この点においてはwinterを含めた骨伝導機が圧倒的に秀でているポイントだと感じます。
装着感、ここは懸念点かと思います。
winterにおいては、確かに装着感のハードルというのは低くありません。というのも、この子はフィットしているか否かの判断を下しにくいというのがあります。一番は耳介に押し当てたときとそうでないときの聴こえ方の差異を基準とすることでしょうが、正直それも耳の穴の形のよっては少しの指圧でこもったりもしますので。
肝心の音質ですが、やはり超没入体験を実現する骨伝導の主張は大きいです。基本的には1000hz⇑あたりが底上げされる感覚ですが、元ある平地をパテで盛り上げたような感覚です。楽器帯がこの帯域に差し掛からない楽曲を聞くのであれば吉と出るイヤホンです。基本的な表現力は高いですが、やや淡めであるので嫌な主張感を無いように思います。
ただ、超明瞭な爽快サウンドではありません。ここは近々のBQEYZに共通しますが、ややボーカルから上にfogがかかっていると感じます。加えて骨伝導シリーズはやはり上流を下手にケチれば雑味が露呈するのでDAC,DAP台は上乗せした予算で考えるべきものです。
実際,moondrop dawn/dawn pro辺りでは中域以上の雑味がものすごく出てしまって、winterの滑らかな音をぶち壊してしまいます。
winterはあくまで外での没入感を感じたい人は即買いレベル
室内でゆったり聴きたい人は視聴してみて買う価値があるのかをじっくり選定するレベル
という立ち位置です。ここ最近、低音で誤魔化すイヤホンが多いですから、純粋に損をしたと感じる可能性が少ないイヤホンがほしいという人は候補に入れて良いイヤホンです。
実際最近は価格も下がってきていますから、尚更おすすめできるラインになってきたなと強く感じます。
winter、winter ultra、wind、cloud この4機は好みの差というくらいなので、全部聞いてみて気に入ったものを購入するのはおすすめだなと。
個人的には直近で出ているunder5万円のイヤホンいくつかと比較しても安定して聴きたい音であるので、満足度で言えば非常に高い製品です。
メインは浮き彫り感ではなく没入感 ここは味わってみるべき要素です。