高音の質:45
中音の質:40
低音の質:45
細やかさ:40
迫力:35
音場:50
音漏耐性:25
<【重要】本機の危険性>
骨伝導イヤホンと異なり、耳栓をすると音楽の音量が一気に小さくなる性質がある これは耳珠裏で強い音源が発生していることを裏付けるものである 言い換えれば、伝音性難聴を抱えている人は使用不可能 これこそ骨伝導イヤホンと本機の最大の違い 本機は一見骨伝導イヤホンに見えるので騙されやすく非常に危険 該当する方は絶対に購入しないこと!!!
<音>
耳珠裏でのスピーカー効果(固体伝播音)を大いに活かした「骨伝導+空気伝導」のハイブリッドサウンド
<良い点>
・耳珠に振動を当てることでスピーカー効果を耳珠裏で発生させて音を奏でるという特殊な伝導方式を持つ 簡単に言うと「耳珠を耳道に向けた指向性スピーカーにしてしまえ」という発想 耳珠を振動&音を放出させるためにイヤホンの振動を主に使っていて、一般の骨伝導イヤホンとは振動の使い方とはある意味逆 骨伝導の亜種どころか変種と言ってもいい イヤホン自体が音を出すのではなく物理振動を耳珠に加えて耳珠から音を放出する点からも、ウェアラブルスピーカーとも違う
・上述の独自方式により「耳を塞がない」、「イヤホンのような出音」、「高い音漏れ耐性」、「低振動」を全て高次元で達成している これらを全て実現できている機種はおそらく本機のみ 効率が他の骨伝導とは段違いで、高効率による低出力化が様々なメリットを生んでいるように思う この伝導方式のアイデアは革新と言えるレベルで本当に素晴らしいと思うが、”軟骨伝導”と呼んでいいのかは正直疑問がある(悪い点の1点目参照)
・耳珠に振動子をあてて使う用に形状がデザインされている 若干フィット感に難ありだが、しばらく着けていると慣れる程度には違和感は小さい この辺はShokzの方が上手
・AIによるマイクのノイキャン性能が超優秀で、人の声以外の雑音はバッサリ消してくれる マルチポイント対応だったりと通話、リモート会議などで活躍できる
・連続使用時間20時間という超ロングバッテリーライフ 起きてから寝るまでフルに使える
・耳珠でのスピーカー効果を活かした音特性を持っていて、広い音場表現、どれかを強調せずに平等に各音を定位させる「イヤホンのような出音」が武器 頭中心の音だけが妙にハッキリ強調される骨伝導イヤホンとは空間表現が全く異なる
<悪い点>
・軟”骨伝導”と”骨伝導”というワードがありながらも主に鼓膜経由で音を奏でる機種のため、人によっては使い難い危険性がある 軟骨組織から聴神経に直接音を伝えるというより、耳珠の裏でスピーカー効果を発生させ鼓膜経由で音を伝達する特性の方を強く感じるので、個人的に”軟骨伝導”という表現は適切でないと思っている ”耳珠”というキーワードを入れた”耳珠伝導”という表現の方がまだよい(軟骨伝導と言われているせいで私自身、本機の音伝導に関してしばらく大きな勘違いをしていた)
・「耳珠に振動子をあてる」ことが本機の根幹がゆえに他の骨伝導イヤホンでも同じことをやろうと思えばできてしまう(若干無理は出る) 本機の新規性がそこまで光らない可能性があり、それが商品としての弱みになり得る 本機の「穴」と呼べる部分かも
・主に音を発生させるポイントが耳珠の裏と遠いため、頭中心で音が強く定位しない 音が強く真ん中で定位する骨伝導とは真逆の特性(骨伝導イヤホンと振動の使い方がほぼ真逆なので当たり前か) …