高音の質:40
中音の質:35
低音の質:35
細やかさ:35
迫力:35
音場:40
遮音性:35
音漏耐性:30
いろいろ難点は多いですが、実売1.3万円のノイキャンTWSでMoondropの音が楽しめると考えれば、十分に元が取れます。
まず音ですが、Moondropらしいキラキラした音です。また、左右の距離感に特徴があり、耳の外で鳴っているような聞こえ方がします。適切な喩えが思い浮かびませんが、初めて開放型ヘッドホンを聴いたときのような感覚といえば良いでしょうか。ただ、ハウジングの中で反響しているのか、高音域に金属かプラスチックの薄板を叩いたような余韻が付きます。その辺りもあって、若干薄っぺらい、あるいは腰高な印象がありますが、値段を考えれば及第点以上で、実際毎日のように愛用しています。
ノイキャンも実用的な範囲で、トップ争いを公言しているメーカーには遠く及びませんが、通勤・通学時間を心穏やかに過ごすには十分でしょう。
イヤピースは楕円形ですが、円形の市販品も付けられます。ただ、ステムがほぼないため、傘の部分が本体に被る可能性があります。充電ケースのほうは比較的余裕があるので、純正以外のイヤピースでもある程度対応できます。
その充電ケースですが、やや出し入れがしにくいです。イヤホンが入った状態だと指のかかる部分がなくて引き出しにくく、耳から外して入れる際も、外した時にイヤホンを持っている向きと入れる向きが一致しないので、落としてしまいそうになります。
大きな問題は3点。(1)スマホの音量1段階目でかなり大きな音になってしまいます。もうちょっと小さい音で聴きたい場合がありました。(2)LDACが音質最優先だと、家の中でも接続すらままなりません。660kbps以下かベストエフォートにすれば、通勤ラッシュの車内でもほぼ問題なく使えましたが、ビットレートの変更は開発者オプションを有効にする必要があります。(3)管理アプリがストアになく、野良アプリとして入れる必要があるのは論外です。