高音の質:50
中音の質:30
低音の質:50
細やかさ:30
迫力:50
音場:40
遮音性:30
音漏耐性:40
ジムでのエクササイズ時でも良い音質で聴ける無線イヤホンを探し,本機を選びました。結論からいえば,イヤピースをコレイルにすれば,大迫力の音を奏でる,超お買得な優良イヤホンです。
今回のチョイスでも,高価なイヤホンから安価なイヤホンまで,とりあえずザッと試してみました。しかしエクササイズに気兼ねなく使用出来る無線イヤホンとなると実は選択肢はあまりなく,その中で音質が良いものの一つとして店員さんにすすめられたのが本機でした。
まず本機の防水・防塵性能はIP68と最高水準です。水の浸入やゴミの混入などからは,十分に守ってもらえる筐体を持っているといえます。耳への装着感もすばらしい。色はブルーを選びましたが,後から,オレンジも明るさが抑えられていてオシャレで良かったかなと思っています。
問題は音質です。標準のイヤピースで試聴した時には,フラットというか,炭酸が抜けたサイダーのような,物足りない印象でした。接続アプリでEQを調整しても,あまり変化はありません。
ただしこれは想定内。イヤピースを色々と交換して試したところ・・・
話題の日本ディックス・コレイルで大化けしました。低音の響きが生々しく,恐ろしく立体的でかっこいい音が出ます。狭いライブハウスで強力なキックが壁にガツンと反響する感じが再現されるかのようです。悔しいかな,私が常用しているフラッグシップ級の高価な有線イヤホンよりも,低音に関してはパワフルです。これは強力な防水・防塵性能を果たすための,密閉度の高いハウジングの恩恵ではないかと推測します。
感心したのは,その割に,高音域もちゃんとキレイに抜けてくれることです。接続アプリのEQで調整してやると,強力な低域の影響を受けず,ちゃんと透明感のある美しい高音が鳴るようになりました。エントリー+αクラス の価格帯のイヤホンで,このハイクオリティな音はハッキリいってチート。価格設定がバグっているとしかいいようがありません。
ちなみにコレイルは背が高いので,装着したままではイヤホンが充電ケースに収まらない機種が多いです。しかし本機についてはギリギリ大丈夫(Mサイズ),充電もちゃんとできました。これもポイントが高いです。
ノイズキャンセリング機能は付いていませんので,その点を心配される方もいると思います。そこを重視される方は,別の選択肢になるかと思いますが,個人的には,密閉度の高いイヤピースを押し込めば,外部音の侵入についてはそれほど気になりません。まあ,ふだん有線イヤホンに慣れきっているオタクの感想なので,その点は割り引いてください。
ランニングにエクササイズに,時には通勤に使用していますが,汗を大量にかいてもプールサイドでも心配の要らない,感動クラスの音が出るイヤホンとして大活躍しています。入手困難かつ高価なイヤピースとマッチングさせるという点はやや面倒で,ノイズキャンセリング機能も付いていないのは難点ですが,少なくとも音質でいえば,現時点で入手できるイヤホンの中ではもっともお買得なチョイスの一つだと思います。