毎年恒例、イヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」で[2022年上半期]最も売れた製品をランキング形式でご紹介します!
これを見れば、あなたにピッタリな有線イヤホンが見つかるはず!!
2022年上半期 有線イヤホン TOP5
SENNHEISER
IE 900
妥協を許さないフラグシップ機
SENNHEISERのフラグシップ機、完璧な音を求め妥協を排したという一本。一聴してそのクオリティの高さに驚かされました。
質の良い低域は豊かでレスポンスが良くダイナミックに表現されています。それでいて中高域は緻密で繊細。曇りもなく見通しが良いです。また金属筐体特有の響きが心地よく体に沁みてきます。
解像度も高く分離感もあり一音一音が手にとるように理解できます。そしてそれを芳醇な低域がまとめあげていて、音のつながりを損なわずしっかりと感じられます。
純正のシリコンイヤーピースは薄く上手く装着しないと魅力的な低域が抜けてしまいます。押し込まず乗っける程度に装着するといい感じになります。
IE 800 Sと違いサードパーティー製のイヤーピースを装着しやすいステムになったのでさらに魅力を引き出すこともできます。
全体的にニュートラルなバランスサウンドでありながら楽曲の持つ熱量や情感を上手く引き出してくれるフラグシップにふさわしい一本です。
秋葉原店:かかりちょー
SENNHEISER
IE 600
柔らかく繊細な高解像度イヤホン
「IE 300」、「IE 900」と続いたレゾネーターチャンバー搭載の3モデル目「IE 600」が登場です。パウダー状から造形をされたアモルファスジルコニウム採用のイヤホンは同社初となります。
持ってみるとレジンのイヤホンより微かに金属的な重さがあり、存在感というのでしょうか高級さがうかがえます。手触りはざらっとしていますが綺麗に指が滑るのでなんだかちょっと癖になります。いつまでも撫でていたい。
本体の色味は写真よりも少し褪せたような味のある鈍色で、光沢は無くマットな質感です。
付属品にセミハードケースがあるのもポイント高いです
装着感は、これまでのシリーズに比べると自重のせいか安定感が増したように感じました。ノズルが短めなので耳道の浅い方でも難なく装着できると思います。横に長いので耳介がコンパクトな方はお試しいただいてからの方が安全そうです。
音の感触ですが、主旋律を中心に優しくクリアに聴こえるタイプでした。ボーカルなど中域の繊細さが際立ちますし、余計な混じりけがない綺麗なサウンドなので各パートの音像がしっかりと聴こえる。というよりまるで見えるような立体的な輪郭に驚きます。
重低音は控えめですが、中低域の存在感はあるので、とくにボーカル楽曲との組み合わせは必聴です。ハーモニーが各パートに集中すれば聴こえるけれどしっかりと調和している様には感嘆の声が思わず漏れます。
バランスにすることでアタックがしっかりと出てくるようになるため、個人的にはアンバランスのソフトな音色の方が音場の広さも相まって相性がよいなと感じました。
一聴してわかる素晴らしい音なのでぜひ
秋葉原店:ひろ
VISION EARS
PHÖNIX Black-Red (Universal Fit)
圧倒的なサウンドを持つERLKöNIGに並ぶ傑作機
再生機器:Cayin N3Pro
VISION EARS「PHÖNIX」は同社の「ERLKöNIG」と比較し非常に軽量な造りになっています。
シェル素材がシルバーからカーボンファイバーへ変更されたのが大きな要因かと思います。
黒を基調としつつ、積層ファイバーの断面が光や角度によって表情を変えます。
渋く落ち着いたデザインながらも飽きの来ないデザインで、フェイスプレートのトップ面はサファイアガラスを採用し、美しさと強度を両立しています。
「Gold-Red」「Black-Red」はフェイスプレート縁のカラーの違いのみなので、純粋に好みなデザインをお選びいただければと思います。
肝心のサウンドですが、正直なところ評価が難しいです。
どこか強調された音域はなく、全音域でただひたすらに圧倒されるサウンドを実現しています。
凄まじい高域の解像度に透明感、生々しくディテールに優れた中域、どこまでも深く広い低域、パキパキに決まった定位感など、どこか突出した特徴を持っているわけではありません。
そのどれもを程よく併せ持ち、ひとつの「Phönix」の音を創っています。
音の傾向を強いて挙げるなら、高域寄りのフラットめなサウンドかなと思います。
VEらしいスピード感もあり、ロックやメタルに合うのはもちろんですが、ジャズやクラシックなどの空気感と適度な柔らかさを求められるジャンルにも合う印象です。
「13BAドライバー」「最上級サウンド」という、「ERLKöNIG」のスペックやコンセプトはそのままに“変革をもたらし不死鳥のように生まれ変わる”という想いを込めて「Phönix(フェニックス)」と名付けたそうです。
単なる後継機や兄弟機という位置づけではなく、並び立つ者として誕生したPhönixをぜひお試し頂きたいです。
秋葉原店:すずき
SONY
IER-Z1R
ロックばかりしか聴けなくなります。
このZ1Rを聴くまで、他のイヤホンでも音場の広いイヤホンは様々な機種がありましたが、真の意味でヘッドホンの様な音の広がりと重量感を小規模なイヤホンながらもしっかりと実現できていると感じられるところがZ1R最大の魅力だと思いました。
個人的には特にギターの音色をこよなく愛す方に一度は聴いて頂きたい機種だと思いました。アコースティックギターは艶感のある表現で鳴らし、エレキギターであれば重厚感のある音を聴かせてくれます
更に言うなら、ライヴ盤CDを聴いてみれば目の前で演奏しているかのような音の情報量や立体感のある表現、それぞれの音の出し始めの音が聴き易くスピード感を持って聴かせてくれます。
名古屋大須店:むーさん
Ultimate Ears
UE LIVE To-Go
ライブの臨場感や迫力を楽しむならこれ!
さすがプロからも愛されるブランドUltimate Earsのフラッグシップモデル。ステージモニターにも使われるモデルだけあり、高解像度かつ必要な音をしっかりと粒立ち良く鳴らします。
臨場感あふれるこってりな低域ながら、雑味やイヤな存在感は感じられません。広いサウンドホールと圧巻の迫力はまさにライブ音源にぴったり。
モニターらしい分析的なサウンドとリスニングらしい音楽を楽しめる要素のどちらも兼ね備えたプレミアムなサウンドだと感じました。
秋葉原店:ばらね