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【2022/1/1~5/31】上半期有線ヘッドホン 売上ランキング

有線ヘッドホン 2022 上半期 ランキング

毎年恒例、イヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」で[2022年上半期]最も売れた製品をランキング形式でご紹介します。
これを見れば、あなたにピッタリな有線ヘッドホンが見つかるはず!!

2022年上半期 有線ヘッドホン TOP5

TAGO STUDIO TAKASAKI

T3-01

細やかさと自然さの絶妙なマッチング!


“自然”というのはまさにこう言う事なんだろうな…と

凄く安心して聴くことが出来るヘッドホンです。

ウッドハウジング特有のふんわりした優しさと、安心感ある音

そして広すぎず遠すぎないこの音の感じ・・・!

正直に言ってとても好きな音です。

音の1つ1つを細かく、かつ丁寧にしっかりと表現してくれるので、沢山の音が重なっていてもその1つの音をしっかりと追うことが出来ます。

イヤーパット自体は少し硬めでは有りますが、このなんとも言えない絶妙な側圧の感じで、長時間つけていても苦になりません。

少しハウジング自体は重量がありますが、そこを緩和してくれています。

リスニングとして使われる方には特にギターやバイオリン等の弦楽器の弦の震えまでもが自然と想像できます。

本当に目の前で引いているような、空気が振動する音が個人的に何とも言えない程気持ちがいいです!

名古屋大須店:お嬢

SENNHEISER

HD 800S

音を自然かつ明瞭に聴かせる優等生サウンド


HD 800Sはお家用ハイエンドヘッドホンの定番機!

据え置き環境をご検討の方、音場の広いヘッドホンをお探しの方にオススメします。

中高域の明瞭さに重きを置きつつ、外に向かってスーッと抜けていく余韻のキレイさが広い音場が印象的です。細やかな表現が生々しくも神経質にならず、ピークを感じさせない自然さと繊細さが絶妙なバランスで整っています。

HD 800Sは、パンチのある表現や印象的な響きが無くとも自然な広がりや丁寧な表現力にインパクトを感じました。低域は中高域の明瞭さを損なわない量感で出ており、スッキリと抜けの良い表現で聴きやすいです。

他の帯域をマスクしてしまうような低域の響きやパンチのある表現が、控えめに抜けの良い音になる事で、音の繊細なニュアンスを浮き彫りにし、洗練された表現を感じることができています。

モニター的ともいえそうですが、カチッとした硬い質感にはならず、あくまで自然な響きとクリアさを持ち合わせている点がHD 800Sの特徴と言えそうです。

またボーカルなどの中域の表現は適度な近さに感じますが、それ以外の帯域は定位にやや距離があります。

分離が良いのでボヤけるような表現にはなりませんが、やや分析的で客観的に聴かせるようなイメージでもあるので、ある程度曲との相性や楽しみ方の好みは出てくると思います。

例えばポップやロックなどの音数が多くノリの良い楽曲よりも、クラシックや女性ボーカルなどの音場感や中高域の描写が活きる楽曲の方が、相性が良いと思います。

音場の広い楽曲や女性ボーカル、分析的かつ自然に音楽を聴きたい方には特にオススメです!

使用機器:SENNHEISER「HDV 820」、Cayin「iDAC-6 MK2」「iHA-6」

秋葉原店:AKIRA

SONY

MDR-Z1R

実際に店頭でも勧める「密閉型の王様」


独特なハウジングの形から奏でられる音の傾向には「伸び」が感じられ、密閉型のヘッドホンでありながらも開放型のヘッドホンを思わせるような音の広がりを実現できています。

クラシック音楽を聴けばホールで聴いてるかのような臨場感のある表現力で音の定位の良さを感じられます。

ロックやポップスでもボーカルの息づかいや抑揚を近過ぎず遠すぎずという距離感で細部まで聴かせることができ、ジャズであれば膨らむような柔らかい低音域と分離の良さが強調され、特に人の声や楽器を聴いた時にはライヴ感溢れる表現になります。

開放型ヘッドホンの自然な抜けの良い音が好きだけれども、音がダイレクトに漏れたり、外の音が入ってくる事が気になるという方には是非とも聴いて頂きたい一台です。

名古屋大須店:むーさん

ULTRASONE

Signature MASTER 【ULT-SIG-MASTER】

マスターの名は伊達じゃない


聴いた瞬間に濃厚なサウンドが降りかかります。愕然としたヘッドホンです。
同時発売の「Signature NATURAL」のあっさりした音と比較すると、とても芳醇な音に仕上がっています。

しかし、その濃さにくどさは無く洗練された音です。低域は主張は控えめですが重厚でグルーブ感に溢れています。クリアで滑らかさが際立つ中域は艶やかです。高域もキツさが無く丸い印象を受けますが、きめ細かで余韻もしっかりと感じることができます。

もちろんリファレンス機としての性能は文句の付け所が無く解像度やレスポンス、音場、定位とどれをとっても一級品の出来栄えです。

程よい側圧で装着感も良好です。
また、豊富な付属品が色々なシチュエーションで使用を可能にしてくれます。

ハイクラスのヘッドホンではありますが、ある程度カジュアルに使用でき楽曲制作から音楽鑑賞まで幅広い活躍を期待できるヘッドホンです。

試聴楽曲
NAOKI、アークシステムワークス「Hellfire」

秋葉原店:かかりちょー

SENNHEISER

HD 660S

低音域も含めて全体を非常に見やすいヘッドホンです


この「HD 660 S」という開放型ヘッドホンを、2年前(2018年)に購入してから愛用し続けています。環境は、PCではiFi-Audio「micro iDSD Black Labal」、PS4ではCREATIVE「Sound Blaster G6」に接続しています。

付属ケーブルに4.4mmバランス版が同梱されているので、該当する環境の方はこの点もチェックですね。ほか、付属品にある「3.5mm変換アダプター」というのは、ミニプラグと標準プラグ用ジャックを両端に持つ「変換ケーブル」です。

イヤーパッドが広く深い構造になっているため、耳に物理的に接触しにくいほか、質感もフカフカで装着感も良好。本体が軽めなのと相まって、長時間使っていても疲れにくいのが特徴です。ただし、SENNHEISERのヘッドホンらしく、側圧はやや強めです。このおかげで使用中にズレにくいようになっています。締め付けはできれば弱いほうがいいという方は注意。新品の開封直後は特に締め付けが強いので、慣らしが必要です(ティッシュ箱などに装着させる方法もあります)。

ちなみに、「ヘッドホンを長時間使用したいなら側圧は弱いほうが良い」とよく言いますし、実際に専門店スタッフとしてもこの基準で選べば失敗しにくいと考えています。ただ、僕はこのHD 660 SをPS4のゲームで使って6、7時間以上プレイしたりすることもあります。ですので、このヘッドホンは側圧が強いという特徴がありながらも、案外長時間使える部類です。軽い上にズレにくいのでむしろそこを気に入っています。個人的に、他社製のヘッドホンを使っていて、内部のパーツが僅かに当たっていたせいか、3時間ほどすると耳が痛くなったという経験がありました。それがHD 660 Sに乗り換えたきっかけでした。長時間使用で具合が悪くなるという現象は、必ずしも「側圧」の問題だけではないかもしれません。

【音質面について】
音質面では、解像感が非常に良く、音源の細かなニュアンスまで味わい尽くすことができます。ボリュームを下げても1つ1つの音が細かく聴き取れ、全体のバランスが変化しないのがポイント。

開放型ヘッドホンというジャンルの中でざっくり音質を比較しますと、音自体の鳴り方はけっこう近く、なおかつ低音域の存在感はフワフワせずにとてもはっきりしています。例えば、AKGの大柄な開放型ヘッドホンシリーズなどは「音が鳴っている空間」を見るのに適した印象がありますが、それと比して「音そのもの」を見やすいことに強みがあるかと思います。僕は同じSENNHEISERの『HD 800』も所有していて使い分けていますが、SENNHEISER製のヘッドホンで「音が鳴っている空間」を見ようと思ったら、どちらかというとHD 660 SよりもHD 800シリーズのほうが適役といったところです。

また、2020年現在、『HD 600』『HD 650』という兄弟機種がおり、店頭でも後者とよく比較試聴されているようです。ふくよかな低音域と温かみを感じられる音色であるHD 650よりも、より味付けの少ない鳴り方だったHD 600寄りのサウンドに立ち返っている印象が強いように思います。

なお、注意いただきたいのが、このHD 660 Sというヘッドホンは「アンプの音をかなり反映する性質がある」という点です。インピーダンスでいうとHD 650の300Ωに対してこのHD 660 Sは150Ωであり、必要音量をとるのにそこまでの苦労はしないという意味で扱いやすくなったことに違いはありません。しかし、入力に対して非常に素直な反応を見せるため、アンプの音色と性能がはっきりと見えてしまいます。僕はヘッドホンアンプ製品を試聴するときのリファレンスとしても、このHD 660 Sを使っています。このため、気を付けないと、今度はアンプの沼に引きずり込まれてしまうかもしれません。まぁそれはそれで「オーディオ」としてはまさに醍醐味ではないでしょうか…。

事務スタッフ:のの